take a breather
第24章 むかえに行くよ
「可愛いね…」
男の子の背中を、微笑ましく見送る翔くんも、十分に可愛いけどね
「よかったの?四つ葉のクローバーあげちゃって
しあわせになりたかったんじゃないの?」
「ふふっ…昨日と今日の2日間で
智くんから、いっぱいしあわせ貰ったからいい」
「俺は、何もしてあげてないよ…」
翔くんを哀しませる事はしただろうけど
「ううん、してくれたよ?
四つ葉のクローバーも、花火も、一緒に寝てくれた事も、おにぎりも、そして今も…」
「今も?」
何もしてない今でさえ
翔くんはしあわせだと言うのか?
「うんっ、今も…
男の子に、花冠の作り方教えてあげてる智くん見られただけで、しあわせ…」
「なんだよ、それ…」
優しく微笑む翔くんに見つめられ、目を逸らしてしまった…
俺は、翔くんにそんな風に見て貰う資格なんて、ない…
「昔もこんな感じだったのかな、なんて…」
「覚えてるんじゃないの?」
「流石に作ってる姿まで、鮮明には覚えてないよ…
子供の頃の記憶だもん」
「だよな…」
「7歳かぁ…あの時の僕たちと、同じくらいの歳だね」
「だな…」
翔くんがアメリカに渡ったのは、小学生に上がった歳だって言ってた
丁度、あの子と同じくらいの時だ…
ってことは…マセてると思ったけど、俺も同じ事を翔くんにしてたんだ…ハズッ
「シロツメグサの花言葉って知ってる?」
翔くんがシロツメグサを一本手に取り、俺に差し出す
「いや、知らない」
それを受け取りながら答えた
「約束、だよ?
だからシロツメグサの花冠は、約束の証なの」
それをあげながら、俺は翔くんにプロポーズ紛いの事をしたのか
「でね、四つ葉のクローバーは『幸福』とか『私の物になって』なんだ
それも知らなかったでしょ?」
花言葉なんて何一つ知らない…
俺が昨日あげたクローバーに、そんな意味があったなんて
男の子の背中を、微笑ましく見送る翔くんも、十分に可愛いけどね
「よかったの?四つ葉のクローバーあげちゃって
しあわせになりたかったんじゃないの?」
「ふふっ…昨日と今日の2日間で
智くんから、いっぱいしあわせ貰ったからいい」
「俺は、何もしてあげてないよ…」
翔くんを哀しませる事はしただろうけど
「ううん、してくれたよ?
四つ葉のクローバーも、花火も、一緒に寝てくれた事も、おにぎりも、そして今も…」
「今も?」
何もしてない今でさえ
翔くんはしあわせだと言うのか?
「うんっ、今も…
男の子に、花冠の作り方教えてあげてる智くん見られただけで、しあわせ…」
「なんだよ、それ…」
優しく微笑む翔くんに見つめられ、目を逸らしてしまった…
俺は、翔くんにそんな風に見て貰う資格なんて、ない…
「昔もこんな感じだったのかな、なんて…」
「覚えてるんじゃないの?」
「流石に作ってる姿まで、鮮明には覚えてないよ…
子供の頃の記憶だもん」
「だよな…」
「7歳かぁ…あの時の僕たちと、同じくらいの歳だね」
「だな…」
翔くんがアメリカに渡ったのは、小学生に上がった歳だって言ってた
丁度、あの子と同じくらいの時だ…
ってことは…マセてると思ったけど、俺も同じ事を翔くんにしてたんだ…ハズッ
「シロツメグサの花言葉って知ってる?」
翔くんがシロツメグサを一本手に取り、俺に差し出す
「いや、知らない」
それを受け取りながら答えた
「約束、だよ?
だからシロツメグサの花冠は、約束の証なの」
それをあげながら、俺は翔くんにプロポーズ紛いの事をしたのか
「でね、四つ葉のクローバーは『幸福』とか『私の物になって』なんだ
それも知らなかったでしょ?」
花言葉なんて何一つ知らない…
俺が昨日あげたクローバーに、そんな意味があったなんて