take a breather
第1章 Now or Never
おしること言うよりもぜんざい?小豆の粒が入ってる。
木のスプーンで白玉と共に掬い口に運んだ。
「美味いっ!」
「でしょ?当店自慢のおしるこですから」
「優しい甘さだね」
「子供のころ祖母が作ってくれた味なんだ。
叔母がその味を引き継いで、ご近所さんに振舞ってたら凄く評判が良くてさ。
それでこの場所を借りて店を始めたんだ」
「へぇ〜。元々料理人じゃないんだ」
「うん。でも家の母と違って料理は上手い人だから、他のメニューも少しずつ増えて今の品揃えになった」
「そうなんだ。
さっきのオムライスもスゲェ美味かったよ」
「あれはね、俺がお願いして増えたメニュー。
子供の頃食べさせて貰ったんだけど、すっごく美味しくて記憶に残ってたんだよね」
「正解だな。あんな旨いオムライス食べたの初めてだもん」
「よかったぁ。智くん、すぐに決めちゃったからさ、もし口に合わなかったらどうしようかと思った」
ほっとした表情。
そんなこと心配するなんて真面目なんだなぁ。
おしるこを食べ終わり、一緒に持ってきてくれたお茶を啜った。
「お茶も旨い」
「ありがと、ここで働いたおかげでお茶だけは上手く煎れられるようになったよ」
「あ、そっか。これ翔くんが煎れてくれたんだ」
「うん、そう。今気が付いた?」
「うん」
「てことは、お世辞じゃないんだね」
「もちろん!最初に煎れてくれたお茶も旨いと思ったもん」
「ふふっ、ありがとう。
なんかさ、智くんと居ると俺ずっと褒められてる気がする」
木のスプーンで白玉と共に掬い口に運んだ。
「美味いっ!」
「でしょ?当店自慢のおしるこですから」
「優しい甘さだね」
「子供のころ祖母が作ってくれた味なんだ。
叔母がその味を引き継いで、ご近所さんに振舞ってたら凄く評判が良くてさ。
それでこの場所を借りて店を始めたんだ」
「へぇ〜。元々料理人じゃないんだ」
「うん。でも家の母と違って料理は上手い人だから、他のメニューも少しずつ増えて今の品揃えになった」
「そうなんだ。
さっきのオムライスもスゲェ美味かったよ」
「あれはね、俺がお願いして増えたメニュー。
子供の頃食べさせて貰ったんだけど、すっごく美味しくて記憶に残ってたんだよね」
「正解だな。あんな旨いオムライス食べたの初めてだもん」
「よかったぁ。智くん、すぐに決めちゃったからさ、もし口に合わなかったらどうしようかと思った」
ほっとした表情。
そんなこと心配するなんて真面目なんだなぁ。
おしるこを食べ終わり、一緒に持ってきてくれたお茶を啜った。
「お茶も旨い」
「ありがと、ここで働いたおかげでお茶だけは上手く煎れられるようになったよ」
「あ、そっか。これ翔くんが煎れてくれたんだ」
「うん、そう。今気が付いた?」
「うん」
「てことは、お世辞じゃないんだね」
「もちろん!最初に煎れてくれたお茶も旨いと思ったもん」
「ふふっ、ありがとう。
なんかさ、智くんと居ると俺ずっと褒められてる気がする」