take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
学校生活が始まって知った
大野先生は生徒に人気があるって事
美術は、全クラス大野先生が受け持っている
2年生になると、美術と音楽は選択制になり、どちらかを選ばなきゃいけないんだけど
圧倒的に美術を希望する人が多いそうだ
でも、あまりにも違いが大きくて、そのままの人数で分ける事が出来ないから
結局、先生の手によって勝手に振り分けられる
その代わり、2年生の時美術だった人は3年生ではほぼ音楽になり
ほんの一部、2年間美術だった生徒はラッキーな人と羨ましがられるそうだ
もし俺が放課後こんな生活を送ってると知れたら
俺は多くの人の恨みを買う事になるだろう
それでも、ここに来る事はやめられないんだけどね
大野先生の絵に囲まれたこの空間が、堪らなく好きだから…
ソファーに座って絵を眺めていると、大野先生が横に座った
「休憩ですか?」
「うん。はい、アイスコーヒー」
紙コップに入れたコーヒーを俺に差し出す
それを当然の事のように受け取った
「ありがとうございます」
このコーヒーは、大野先生がポットに入れて家から持参してる物
長時間ここにいる事が多くて
飲み物を飲みにだけ職員室に戻るのが億劫なんだって
そんなに遠い場所でもないと思うんだけど…
繊細な絵を描く割には、面倒くさがりな所もあって、ほんと面白い人だ
先生なのに、先生扱いされるのも嫌いなんだって
そんな大野先生と過ごす時間も
俺がこの場所を好きな理由のひとつになっているのは間違いない
大野先生は生徒に人気があるって事
美術は、全クラス大野先生が受け持っている
2年生になると、美術と音楽は選択制になり、どちらかを選ばなきゃいけないんだけど
圧倒的に美術を希望する人が多いそうだ
でも、あまりにも違いが大きくて、そのままの人数で分ける事が出来ないから
結局、先生の手によって勝手に振り分けられる
その代わり、2年生の時美術だった人は3年生ではほぼ音楽になり
ほんの一部、2年間美術だった生徒はラッキーな人と羨ましがられるそうだ
もし俺が放課後こんな生活を送ってると知れたら
俺は多くの人の恨みを買う事になるだろう
それでも、ここに来る事はやめられないんだけどね
大野先生の絵に囲まれたこの空間が、堪らなく好きだから…
ソファーに座って絵を眺めていると、大野先生が横に座った
「休憩ですか?」
「うん。はい、アイスコーヒー」
紙コップに入れたコーヒーを俺に差し出す
それを当然の事のように受け取った
「ありがとうございます」
このコーヒーは、大野先生がポットに入れて家から持参してる物
長時間ここにいる事が多くて
飲み物を飲みにだけ職員室に戻るのが億劫なんだって
そんなに遠い場所でもないと思うんだけど…
繊細な絵を描く割には、面倒くさがりな所もあって、ほんと面白い人だ
先生なのに、先生扱いされるのも嫌いなんだって
そんな大野先生と過ごす時間も
俺がこの場所を好きな理由のひとつになっているのは間違いない