
take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
予定より早く商品が完売
「もう着物脱いでいい?」
「ちょっと待って!確認するから」
確認ってなにを?
「おーい、誰か櫻井くんの写真撮りたい人いるー?」
「なんだよ、それっ!
そんな人いる訳…」
『ないだろ!』って言おうとしたのに
クラスメイトが続々と俺の前に並んだ
「嘘、だろ…」
こんな奴の写真撮って、何が楽しいんだよ…
「はぁ…もう疲れた…」
全ての片付けが終わり、美術準備室のソファーに身を投げるように座った
「午後の方が忙しかった?
疲れてるなら、俺一人で片付けるから、帰っても大丈夫だよ?」
「いえ、大丈夫です
疲れは精神的なモノですから」
「クラスで何かあった?」
大野先生が隣に立ち、心配そうに俺を見下ろす
「大野先生に心配いただくような事ではないですよ
ただ写真を撮られまくっただけなんで」
大野先生が難しい顔をする
「んー…それはちょっといただけないなぁ…」
「本当なら俺も嫌ですけど
でもみんな楽しんでるのに、水を差すのもどうかと思って…」
大野先生が隣に座る
「櫻井くんの気持ちもわかるけどね
あんなに可愛い姿が、万が一流出したらどうするの?」
俺としては可愛い姿じゃなくて、恥ずかしい姿なんだけど…
「それはみんなにお願いしました
絶対SNSにアップするなよ、って
こんなに恥ずかしい姿、世間に晒したら
もう外を歩けないからって」
「歩けないじゃなくて、歩かせたくない…だけどね」
「えっ?」
大野先生がニコッと笑う
「さぁ、片付けやっちゃおうか
早くしないと、煩いのが来ちゃうから」
「もう着物脱いでいい?」
「ちょっと待って!確認するから」
確認ってなにを?
「おーい、誰か櫻井くんの写真撮りたい人いるー?」
「なんだよ、それっ!
そんな人いる訳…」
『ないだろ!』って言おうとしたのに
クラスメイトが続々と俺の前に並んだ
「嘘、だろ…」
こんな奴の写真撮って、何が楽しいんだよ…
「はぁ…もう疲れた…」
全ての片付けが終わり、美術準備室のソファーに身を投げるように座った
「午後の方が忙しかった?
疲れてるなら、俺一人で片付けるから、帰っても大丈夫だよ?」
「いえ、大丈夫です
疲れは精神的なモノですから」
「クラスで何かあった?」
大野先生が隣に立ち、心配そうに俺を見下ろす
「大野先生に心配いただくような事ではないですよ
ただ写真を撮られまくっただけなんで」
大野先生が難しい顔をする
「んー…それはちょっといただけないなぁ…」
「本当なら俺も嫌ですけど
でもみんな楽しんでるのに、水を差すのもどうかと思って…」
大野先生が隣に座る
「櫻井くんの気持ちもわかるけどね
あんなに可愛い姿が、万が一流出したらどうするの?」
俺としては可愛い姿じゃなくて、恥ずかしい姿なんだけど…
「それはみんなにお願いしました
絶対SNSにアップするなよ、って
こんなに恥ずかしい姿、世間に晒したら
もう外を歩けないからって」
「歩けないじゃなくて、歩かせたくない…だけどね」
「えっ?」
大野先生がニコッと笑う
「さぁ、片付けやっちゃおうか
早くしないと、煩いのが来ちゃうから」
