
take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
「クセのある先生で、最初の頃は苦手だったんですけど
いい先生に受け持って貰えて良かった」
「俺も…アイツには世話になってばかりだ」
「でも、世話も焼いてあげたんでしょ?
相葉さんとの事」
「相葉ちゃんと二宮先生の指にも見えたからな、赤い糸
ただちょっと頼りなかったから背中を押した」
「俺と大野先生の糸は?」
大野先生はフッと笑うと、俺の左手を右手で取った
繊細な先生の指が俺の指の間に入り、絡ませるように握られる
「櫻井くんの小指に繋がってる糸は、絡まり付いてるから一生解けないよ?」
こっちは手を握られただけでドキドキしてるのに
大人の余裕?
微笑む先生が、急に大人の男性に見えた
ドギマギして視線を伏せると
大野先生の左手が俺の頬に触れる
一瞬ビクッと震える体…
「まだリップクリームはプレゼントしてないけど、いいかな?」
「え…?」
その言葉に顔を上げると唇に何かが触れた
昼間に触れられた時よりも、温かくて弾力のあるモノ…
ゆっくりと離れていくソレを目で追った
「気持ちだけ伝えて、卒業まで我慢するつもりだったんだけど、無理みたいだ」
「せん、せい…?」
俺の唇に触れたのは、間違いなく先生の唇…
俺…今、先生とキスした?
確認したくて、視線を唇から上に上げると苦笑いする大野先生と目が合った
「そんな可愛い顔されたら、我慢なんて無理…」
もう一度近付いてくる大野先生の唇を、目を閉じて受け止めた
いい先生に受け持って貰えて良かった」
「俺も…アイツには世話になってばかりだ」
「でも、世話も焼いてあげたんでしょ?
相葉さんとの事」
「相葉ちゃんと二宮先生の指にも見えたからな、赤い糸
ただちょっと頼りなかったから背中を押した」
「俺と大野先生の糸は?」
大野先生はフッと笑うと、俺の左手を右手で取った
繊細な先生の指が俺の指の間に入り、絡ませるように握られる
「櫻井くんの小指に繋がってる糸は、絡まり付いてるから一生解けないよ?」
こっちは手を握られただけでドキドキしてるのに
大人の余裕?
微笑む先生が、急に大人の男性に見えた
ドギマギして視線を伏せると
大野先生の左手が俺の頬に触れる
一瞬ビクッと震える体…
「まだリップクリームはプレゼントしてないけど、いいかな?」
「え…?」
その言葉に顔を上げると唇に何かが触れた
昼間に触れられた時よりも、温かくて弾力のあるモノ…
ゆっくりと離れていくソレを目で追った
「気持ちだけ伝えて、卒業まで我慢するつもりだったんだけど、無理みたいだ」
「せん、せい…?」
俺の唇に触れたのは、間違いなく先生の唇…
俺…今、先生とキスした?
確認したくて、視線を唇から上に上げると苦笑いする大野先生と目が合った
「そんな可愛い顔されたら、我慢なんて無理…」
もう一度近付いてくる大野先生の唇を、目を閉じて受け止めた
