take a breather
第4章 途中下車
「おはよ…」
今回のプロジェクトの資料を見ていると、頭の上から大野さんの声がした
慌てて席を立ち、大野さんに向かって頭を下げる。
「お…おはようございます!
今日からよろしくお願いします!」
一瞬の間が空き『ふふっ』と笑い声がした
何事かと思いゆっくり顔を上げる
そこにはあの時と同じく、大野さんが優しい微笑みを浮かべていた。
「そんな畏るなよ」
「えっ?」
「今日からパートナーなんだろ?
俺、堅苦しいの苦手だからさ
もっと気楽にやって?
毎日そんな挨拶されてたら息苦しい」
「あ、はい…すみません…」
初日からやってしまった…
大野さんが嫌うこと
軽く落ち込む俺の頭に大野さんの手が乗った
「今日からよろしくな?櫻井」
そう言って俺の頭をポンポンと叩く
間近で見る微笑み…俺の心臓はぎゅっと縮まった
「は、い…」
「早速資料作り始めたいんだけど、いい?」
「あっ、はいっ」
鞄を置いた大野さんはファイルを手にした
「んじゃ、ミーティングルーム行こう
櫻井、パソコンよろしく」
「はい」
ノートパソコンを持つと、歩き出す大野さんの後ろについて行った。
大野さんの指示の元、プロジェクトの計画表を作成していく。
「細かな所はもうちょっと詰めてくけど、とりあえずこんなもんかな」
出来上がった計画表は『とりあえずこんなもん』なんてレベルではなかった
俺から見れば完璧に近い計画…
それをこの数時間で仕上げるなんて
流石としか言いようがない…
こんな人と一緒に仕事出来るなんて幸せなことだけど
今更ながら、なぜ俺がパートナーに選ばれたのか不思議でならない。
今回のプロジェクトの資料を見ていると、頭の上から大野さんの声がした
慌てて席を立ち、大野さんに向かって頭を下げる。
「お…おはようございます!
今日からよろしくお願いします!」
一瞬の間が空き『ふふっ』と笑い声がした
何事かと思いゆっくり顔を上げる
そこにはあの時と同じく、大野さんが優しい微笑みを浮かべていた。
「そんな畏るなよ」
「えっ?」
「今日からパートナーなんだろ?
俺、堅苦しいの苦手だからさ
もっと気楽にやって?
毎日そんな挨拶されてたら息苦しい」
「あ、はい…すみません…」
初日からやってしまった…
大野さんが嫌うこと
軽く落ち込む俺の頭に大野さんの手が乗った
「今日からよろしくな?櫻井」
そう言って俺の頭をポンポンと叩く
間近で見る微笑み…俺の心臓はぎゅっと縮まった
「は、い…」
「早速資料作り始めたいんだけど、いい?」
「あっ、はいっ」
鞄を置いた大野さんはファイルを手にした
「んじゃ、ミーティングルーム行こう
櫻井、パソコンよろしく」
「はい」
ノートパソコンを持つと、歩き出す大野さんの後ろについて行った。
大野さんの指示の元、プロジェクトの計画表を作成していく。
「細かな所はもうちょっと詰めてくけど、とりあえずこんなもんかな」
出来上がった計画表は『とりあえずこんなもん』なんてレベルではなかった
俺から見れば完璧に近い計画…
それをこの数時間で仕上げるなんて
流石としか言いようがない…
こんな人と一緒に仕事出来るなんて幸せなことだけど
今更ながら、なぜ俺がパートナーに選ばれたのか不思議でならない。