take a breather
第4章 途中下車
「櫻井のおかげで予定より早く終わったよ
ちょうど昼休みだ、櫻井メシ食いに行こ?」
「はい」
俺のおかげだなんて…
俺はただ大野さんの言う通りに書類作成しただけなのに。
ミーティングルームを出て大野さんの横に並んで歩く
「櫻井はいつもメシどこで食ってんの?」
「ほとんど社食です」
「そっか…じゃあ今日は外行かね?
俺の馴染みの店があってさ
店主の口は悪いけど、腕は確かだから
どう?」
「はい…ご一緒します」
大野さんと一緒に居られるならどこへでも…
「よし、じゃあ行くか」
フニャっと笑う大野さんにまた胸がぎゅっと締め付けられた
俺…大野さんといるとそのうち倒れるんじゃないかな…
「…ここですか?」
大野さんに連れてこられた店は会社からそれほど離れていない小さな喫茶店
だいぶ古そうな店構えの看板には『Ninomiya』と書いてある。
「ちわ〜」
ドアを開け中に入りながら挨拶をする大野さん
「いらっしゃい」
迎えてくれたのは俺たちと同じ年か少し下くらいに見える小柄な男性
「テーブル席いい?」
「お?また違う子連れて来たんだ」
「『また』言うな、人聞きの悪い
二人目だろ?しかもアイツは連れてきたというよりは勝手に付いて来たに近かったし」
「ははっ、そうでした
好きなとこ座って?お冷持ってくから」
「おう…
行くぞ、櫻井」
「あ、はいっ」
店内にはテーブル席が5席とカウンター席が6席
他に従業員の姿は見えないけどあの若さで1人で切り盛りしているんだろうか。
ちょうど昼休みだ、櫻井メシ食いに行こ?」
「はい」
俺のおかげだなんて…
俺はただ大野さんの言う通りに書類作成しただけなのに。
ミーティングルームを出て大野さんの横に並んで歩く
「櫻井はいつもメシどこで食ってんの?」
「ほとんど社食です」
「そっか…じゃあ今日は外行かね?
俺の馴染みの店があってさ
店主の口は悪いけど、腕は確かだから
どう?」
「はい…ご一緒します」
大野さんと一緒に居られるならどこへでも…
「よし、じゃあ行くか」
フニャっと笑う大野さんにまた胸がぎゅっと締め付けられた
俺…大野さんといるとそのうち倒れるんじゃないかな…
「…ここですか?」
大野さんに連れてこられた店は会社からそれほど離れていない小さな喫茶店
だいぶ古そうな店構えの看板には『Ninomiya』と書いてある。
「ちわ〜」
ドアを開け中に入りながら挨拶をする大野さん
「いらっしゃい」
迎えてくれたのは俺たちと同じ年か少し下くらいに見える小柄な男性
「テーブル席いい?」
「お?また違う子連れて来たんだ」
「『また』言うな、人聞きの悪い
二人目だろ?しかもアイツは連れてきたというよりは勝手に付いて来たに近かったし」
「ははっ、そうでした
好きなとこ座って?お冷持ってくから」
「おう…
行くぞ、櫻井」
「あ、はいっ」
店内にはテーブル席が5席とカウンター席が6席
他に従業員の姿は見えないけどあの若さで1人で切り盛りしているんだろうか。