take a breather
第4章 途中下車
「はい、どうぞ
オーダー決まった?」
お冷をテーブルに置きながら注文を聞かれたけど、まだメニュー表さえ見ていない
「俺はいつもの」
「了解、で?そちらは?」
「あ、えっと…」
慌ててメニュー表に目を落とす
「櫻井、オムライス好き?」
そう聞かれ咄嗟に答えた
「はい、大好きです」
「ははっ、大好きか…」
「あ…」
オムライスが大好きなんて子供みたい…
恥ずかしくて、顔が熱くなる
「じゃあ、オムライスにしなよ
ニノの作るオムライスは絶品だから」
「ニノ?」
「あぁ、この人ここのマスターの二宮さんな
俺はニノって呼ばせてもらってる
若そうに見えるけど俺と同い年なんだ」
「えっ⁈俺より3つも上?」
「見えないだろ?」
「はい、可愛らしい方なんで俺よりも下かと…」
「よく言われる」
ニコっと笑う二宮さん
「言ってろ…
で、櫻井オムライスでいい?」
「はい」
「じゃあニノ、オムライス2つな?」
「畏まり〜」
テーブルから去る彼に大野さんが声を掛ける
「アイツ、今日は来てないんだな」
「会社休んでないんだろ?」
「ん、来てる」
「じゃあそのうち来るよ
アイツが来ない日なんてないもん」
カウンターの中で調理をしながら大野さんの質問に答える二宮さん
「へぇ〜、頑張ってんなぁ」
「実にありがたい常連ですよ
毎日カネ落としていってくれるんだから」
「ひっでぇ…そろそろ応えてやったら?
満更でもないんだろ?」
「さぁ、どうでしょ」
「あんまいじめんなよ」
「ふふっ…」
楽しそうなその笑顔…確かに満更でもなさそう
会話をしながらも休むことなく動く手…
「はい、お待たせ」
あっという間に出来上がったオムライスを持って再びテーブルへ
この早さだったら1人でも切り盛り出来そう
テーブルの上に置かれたオムライスも見事なまでに美しいオムレツがチキンライスの上に乗っている。
「おいしそ…」
思わず呟いた
「『おいしそう』じゃなくてうまいのっ!」
「あ、はい、すみません…」
ハッキリ言い切る二宮さんに恐縮した
「もぉ、相変わらずだなニノは…
気にすんな櫻井。
コイツはこういう言い方しか出来ないんだから」
優しく微笑む大野さんにフォローされ、また胸がキュンとなる。
オーダー決まった?」
お冷をテーブルに置きながら注文を聞かれたけど、まだメニュー表さえ見ていない
「俺はいつもの」
「了解、で?そちらは?」
「あ、えっと…」
慌ててメニュー表に目を落とす
「櫻井、オムライス好き?」
そう聞かれ咄嗟に答えた
「はい、大好きです」
「ははっ、大好きか…」
「あ…」
オムライスが大好きなんて子供みたい…
恥ずかしくて、顔が熱くなる
「じゃあ、オムライスにしなよ
ニノの作るオムライスは絶品だから」
「ニノ?」
「あぁ、この人ここのマスターの二宮さんな
俺はニノって呼ばせてもらってる
若そうに見えるけど俺と同い年なんだ」
「えっ⁈俺より3つも上?」
「見えないだろ?」
「はい、可愛らしい方なんで俺よりも下かと…」
「よく言われる」
ニコっと笑う二宮さん
「言ってろ…
で、櫻井オムライスでいい?」
「はい」
「じゃあニノ、オムライス2つな?」
「畏まり〜」
テーブルから去る彼に大野さんが声を掛ける
「アイツ、今日は来てないんだな」
「会社休んでないんだろ?」
「ん、来てる」
「じゃあそのうち来るよ
アイツが来ない日なんてないもん」
カウンターの中で調理をしながら大野さんの質問に答える二宮さん
「へぇ〜、頑張ってんなぁ」
「実にありがたい常連ですよ
毎日カネ落としていってくれるんだから」
「ひっでぇ…そろそろ応えてやったら?
満更でもないんだろ?」
「さぁ、どうでしょ」
「あんまいじめんなよ」
「ふふっ…」
楽しそうなその笑顔…確かに満更でもなさそう
会話をしながらも休むことなく動く手…
「はい、お待たせ」
あっという間に出来上がったオムライスを持って再びテーブルへ
この早さだったら1人でも切り盛り出来そう
テーブルの上に置かれたオムライスも見事なまでに美しいオムレツがチキンライスの上に乗っている。
「おいしそ…」
思わず呟いた
「『おいしそう』じゃなくてうまいのっ!」
「あ、はい、すみません…」
ハッキリ言い切る二宮さんに恐縮した
「もぉ、相変わらずだなニノは…
気にすんな櫻井。
コイツはこういう言い方しか出来ないんだから」
優しく微笑む大野さんにフォローされ、また胸がキュンとなる。