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take a breather

第26章 君のために僕がいる

パーティーに出席する為に、シャワーを浴び準備をする

翔はタキシードに着替え、髪の毛はジェルを使っていつもよりハードにセットした

「どう?」

俺に確認する翔の正面に立ち、腰を抱く

「すげぇキマッてる」

ふたりきりでいる時の可愛らしさは一切なく、めちゃくちゃイケメン

女性たちの視線を集める事は間違い無いだろう

まぁ、その事に関しては、翔本人にその気が無いから安心なんだけどな

「ふふっ、ありがと。智くんもカッコいいよ?」

俺は翔の秘書として同行するから、タキシードではなくスーツ

いつも着ているものより、高級な物を着用した

翔が俺のネクタイに手を伸ばす

「ネクタイも似合ってる」

俺が付けているネクタイをプレゼントしてくれたのは翔だ

「見立てた人間のセンスがいいんだろ?」

そう言うと、翔は嬉しそうに微笑んだ

唇にチュッとキスをすると
翔の両腕が肩に乗り、再度キスを求めてくる

啄ばむようなキスを繰り返し、翔の額に額を合わせた

「これ以上はヤバいな…
折角キマッてるのに、タキシード脱がしたくなる」

「それでもいいよ?」

本気で言ってるから、コイツはタチが悪い

「そういう訳にいかないだろ?
社長代理で出席するんだから…
何の為にアメリカ来たんだよ」

「う〜…じゃあ、帰ってきてからならいい?」

「もちろんオッケー」

もう一度軽くキスをして約束を交わした

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