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take a breather

第26章 君のために僕がいる

お目当の、このパーティーの主役を見つけ挨拶をする翔

『お久しぶりぶりです』

『オー、ショウ!久しぶりだね
お父上は元気にしてるかい?』

ハグ&キスで挨拶を交わすふたり
元々親交があったからこれは当然か

『ええ、とても。今日ここに来られない事を、本当に残念がってました』

『そうか。でも、代わりにショウが来てくれるとは思わなかったよ、ありがとう
随分と立派になって
今度、こっちに来て仕事するんだって?』

『はい。お世話になります』

『こちらこそ、よろしく頼むよ
もう、トーマには会ったかい?
ショウに会えるのをとても楽しみにしていたんだが…」

『いえ、まだ会えてません』

『そうか』

会場を一望する社長

『いないなぁ…どこかで捕まってるのか』

『ちょっとその辺探してみます
僕もトーマに会いたいし』

『ああ、そうしてやってくれ』

『はい、それでは失礼します』

笑顔で頷き、翔の元から離れていった

当初の目的は果たしたけど…

「どうする?そのトーマとやらを探すか?」

「うん、そうだ…」

『ショウ!』

翔と話をしていると遠くから翔を呼ぶ声
翔は話すのをやめ、声のする方に顔を向けた

少し顔の掘りの深いイケメンが、少し離れた所から早歩きでこちらに向かってくる

「トーマ」

だろうな…本当に会いたがっていたんだとわかる満面の笑みでやって来た

ショウの前に到着すると
凄い勢いで翔を抱き、頬に唇でキスをする

『会いたかった、ショウ…』

しみじみとショウとの再会を喜ぶ彼

このハグにこのキスにこの声のニュアンス…
コイツ、翔の事…

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