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take a breather

第26章 君のために僕がいる

ホテルの部屋に戻るとすぐに、キスをしながら翔の服を脱がしに掛かる

『お疲れ様』の軽いキスではなく、はじめから舌を絡ませた深いキス

上着を脱がせ、ボウタイの留め具を外し
シャツのボタンを上から3つ外した所でキスをやめた

キスで蕩けた表情を浮かべる翔

乱れた服装と相まって、堪らなく艶っぽい

スーツ姿の翔を襲うことって、普段しないしな

仕事とプライベートは切り分けるようにしてるから
家に帰って来てすぐにそういう雰囲気にはならない

「さとくん…」

甘い吐息と共に、翔が物欲しそうに俺の名を呼ぶ

「あっち行こう?」

「ん…」

翔の腰に腕を回しベッドへ誘なう

翔をベッドに座らせ
自分も上着を脱ぎ、ネクタイを外した

翔の隣に座り、翔のカマーバンドを外してから、ベッドに押し倒す

俺を見上げる翔の眼差しは期待に満ちている

仕事中は『出来る男』なのに、俺の前では超可愛いやつ
このギャップにそそられる

ゆっくりと顔を近付けていけば、目を閉じてキスを待ち受ける

唇が触れると、腕を俺の首の後ろに回して離れられないようにするんだから
受け身なクセに積極的?

もう離せないよなぁ…

世界で一番甘美なモノを知ってしまったんだから

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