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take a breather

第26章 君のために僕がいる

しばらくお互いの温もりを感じ合う

「そろそろいっかな」

「うん、大丈夫」

どんなに煽られても、翔を傷つけるような事はしたくない

それは体だけじゃなく、心も…

翔と付き合う事を決めた時、全身全霊で翔を守ると決めた

翔に相応しい人間になるには、そんなことは最低条件

だって、翔が全身全霊で俺を愛してくれてるから…


「あ…さと…いぃ……はぁ…」

俺の下で恍惚の表情を浮かべ、揺さぶられる翔

「翔…愛してる」

こんな言葉じゃ伝えきれない
それでも伝えずにはいられない

翔が体も心も満たされ、最高に綺麗になる為に…

「あぁっ…イ、く…」

顎をあげ、綺麗な喉のラインを見せながらその瞬間を迎える

体を硬直させた翔が、ビクンビクンと熱を吐き出す

その芸術作品と言っても過言ではない美しい翔を見ながら、俺は翔のナカに熱を吐き出した

そのまま翔に覆いかぶさり、キスをする

一頻りキスをした後
しあわせそうな表情の翔を見下ろす

そして翔は必ずこう言うんだ…

「智くん、ありがと…大好き」

毎回言われる『ありがとう』の意味が、はじめわからなかった

『なんでありがとうなの?』って聞いたら
自分と出逢ってくれた事、自分を選んでくれた事
そして、しあわせにしてくれてる事に『ありがとう』なんだと言った

だから俺も必ずこう返す…

「翔、ありがとう…愛してるよ」

翔が俺を選んだ事は有り難き事…

翔は綺麗な微笑みを浮かべた

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