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take a breather

第26章 君のために僕がいる

昼メシ食って、洗濯物を畳んで、その後は適当にテレビ番組を観ながら、まったりと寛ぐ

ガクッと動く翔が目の隅に映り
横を見ると、うつらうつらする翔

やっぱり疲れてるか….

今夜も遅くなるから、少し寝かせてやりたいな

翔の肩に手を添え、そっと横に倒して俺の膝の上に翔の頭を乗せた

それでも目を覚さない翔

すぅすぅと寝息を立てはじめ、穏やかな寝顔を浮かべる

俺の前でだけにしてくれよ?
その無防備な姿を見せるのは…

こんな可愛い寝姿見せられたら、トーマだったら間違いなく襲ってるぞ?

俺は昨夜散々襲ったから、我慢してやるけどな


しあわせそうな翔の寝顔を見ていたら、いつのまにか俺も眠ってしまっていたようだ

ガクンと首が落ち、ハッとして目が覚めた

瞼を開いた瞬間、目に入ったのは、俺を見つめる翔の大きな瞳…

「おはよ」

俺の膝に頭を乗せたまま、真上を向いてる翔がニコッと笑う

「…はよ。なんだよ、起きてたなら起こせよ」

「だって、智くんの寝顔をこんな角度で見ることなかなかないもん、貴重じゃん
それに智くんだって、朝起こしてくれなかったでしょ?」

「まぁ、そうだけど…
でも間抜けな寝顔見てたってしょうがないだろ」

「間抜けじゃないよ」

翔は起き上がると、俺にチュッとキスをする

「凄くカッコよくて、襲いたくなった
だから、他の人の前では寝ないでね?」

俺と同じ事考えてやがる

「人の事言える立場かよ」

「えっ?…うわっ!」

ソファーの上に翔を押し倒おすと、驚きの声を上げる

「お前が寝てたのが俺の膝じゃなかったら、とっくに襲われてんぞ?」

一瞬目を見開くと、ふわっと微笑み
俺の首の後ろに手を回す

「襲って?」

今度は俺が目を見開き、翔を凝視する

わかってた事だけど、一生勝てないよなぁ…

誘われるがまま翔にキスをした

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