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take a breather

第26章 君のために僕がいる

リビングに入ると、松潤がテーブルに料理を並べている最中だった

「こんばんは、潤くん」

翔が挨拶をすると、スッと立ち上がり翔の前へ…

「こんばんは、翔くん
相変わらず可愛いね」

お前は相変わらずのイケメンぶりだな…

「ふふっ、ありがと」

翔が笑顔で礼を言う

「素直に礼を言うな」

「えっ?」

後ろから翔の腕を引き、松潤から遠ざけた

「お?智いたのか?残念…」

「残念ってなんだよ
そもそもお前がいるのに、翔をひとりで来させる訳ないだろ」

「ははっ!だよな」

「ほらっ、2人共ふざけてないで、座りなよ
折角の料理が冷めちゃう」

ニノがキッチンからビールを手に戻ってきた

「あ、和くん、これ冷やしておいて?」

翔が買ってきた酒類が入った袋を差し出した

「ありがと。おっ?高そうなシャンパン
ワインもある」

ニノが袋の中身を確認する

「さすが高給取りは違うなぁ」

松潤がニヤッと笑って、俺を見た

「人の事言えないだろ
この料理だって、高そうな物ばかりじゃねぇか」

松潤は大学を出て、イベントプランナーになった
芸能関係の仕事が多いらしく
所謂芸能人なんかとの付き合いもあるそうだ

「給料はそれほどでもないって
ただ美味い店知ってる人が多いから
店に口利いて貰えるんだよね」

「へぇー、潤くん美味しいお店知ってるんだ〜」

翔は幼い頃から美味い物食ってて舌が肥えてるせいか、美味い物好きだもんな

「おう。翔くんが好きな物言ってくれれば、誰かに紹介して貰って連れてくよ?」

「ほんとっ⁉︎」

目をキラキラさせる翔

「ホントホント、だから今度デートしよ?」

「させませんっ」

再び翔の腕を取り、俺の腕の中に収めた

「ガード堅いなぁ」

「うるせっ。お前は、綺麗なねぇちゃん相手にでもデートしてろ」

松潤といい、トーマといい…イケメンはサラッと誘惑するから油断ならない

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