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take a breather

第26章 君のために僕がいる

「ただいまー!」

気まずい空気を打ち破って部屋に入ってきたのは相葉ちゃん

助かった…これでふたりの視線から解放される

「あれ?何かあった?」

部屋の中の空気を読んだのか、相葉ちゃんがキョロキョロと俺たちを見回す

「ううんっ、何もないよ?
お疲れさま雅くん」

翔が相葉ちゃんに笑顔で挨拶すると、相葉ちゃんもすぐに笑顔で応える

「ただいま、翔ちゃん」

「あっ、それ餃子?」

翔が相葉ちゃんの手に持っている袋に目をやった

「うん、そう。チャーハンは家で後から作ればいいかな、と思って
餃子だけ焼いて持って帰ってきた」

「うわ〜、嬉しい!雅くんの餃子、ずっと食べたかったんだよね
ね?智くん」

翔が俺の方を向いて話を振る

「うん、食いたかった」

「ほんと?嬉しいなぁ
お皿持ってくるね?
熱々のうちに食べてよ」

「おう、サンキュー相葉ちゃん」

色々な意味で…

相葉ちゃんがキッチンへ向かうと、ニノがその後を追った

皿を持った相葉ちゃんと、グラスとビールを持ったニノが並んで座る

なんだかんだとアイツらも上手くやってるよなぁ…

ニノも未だに素直じゃねぇ所もあるけど、ああやって相葉ちゃんの世話を焼いてやるんだから

相葉ちゃんがみんなに取り皿を配ってる間に、ニノは相葉ちゃんのグラスにビールを注いだ

「全員揃った所で、もう一回乾杯しようぜ?」

松潤がグラスを持つと、みんなもそれにならう

「お疲れ、雅紀。乾杯!」

「「「「乾杯」」」」

松潤の音頭で本格的な宴が始まった

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