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take a breather

第26章 君のために僕がいる

朝は恒例のおにぎりをみんなで食べる

「来月からはアメリカなんだろ?
暫くは会えないんだな、寂しくなるよ」

感慨深く翔を見つめる松潤

「でも年に何回かは帰ってくるんでしょ?」

「うんっ。その時はまたお邪魔していい?」

デカイおにぎりを持った翔がニノと相葉ちゃんの顔を交互に見る

「もちろんっ!いつでも来ちゃってよ
なんなら、日本にいる間、家に滞在してくれてもいいから」

「ふふっ、ありがと雅くん」

「家でもいいよ?翔くん」

「ありがと、潤くん」

だから、素直に礼を言うな…

「行かせません」

「ガード堅いなぁ」

松潤が翔に手を出すことはないとわかってはいる

このやり取りも、もはやお決まり事…

俺が自信を持って翔と向き合えてるかの確認作業に近い

だから俺が言い返すと、松潤は嬉しそうに笑うんだ
友達のしあわせを願う奴だから…

相変わらず仲間思いのいい奴だよ


朝メシを食い終わり、仕事に行く相葉ちゃんと一緒に家を出た

「じゃあ、またね」

「またな」

「またね、仕事頑張って」

いつもみたいに軽めの挨拶をして、手を振りながら相葉ちゃんが歩いて行く

次会うまでの時間なんてあっと言う間…
日々、やらなきゃならない事が山積みだからな

「それじゃあ、おふたりさん
体調に気をつけて頑張れよ?」

「おう。松潤も…」

「またね、潤くん」

松潤も笑顔で帰って行った

「帰ろっか」

「うん」

歩き慣れた道を、ゆっくりとふたり肩を並べ歩いて行く

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