take a breather
第26章 君のために僕がいる
思い出の公園の前で、翔が足を止め公園の中に視線を送る
「ちょっと寄っていこうか?」
そう提案すると、嬉しそうに笑う翔
「うんっ」
時間帯のせいなのか、まだ誰もいない公園
「変わらないね、ここ…」
翔が懐かしそうに呟いた
「そうだな…」
クローバーが生い茂り
遊具は手入れされ、綺麗に色が塗り直されていた
俺たちが小さい頃に遊んだ時と同じような景色
「あの子、どうしてるかな…」
翔がクローバーの所でしゃがみ、俺もその隣にしゃがむ
「あの子?」
「うん。ほら、シロツメグサの…」
「あぁ…冠の子か…」
俺が作り方を教えた小さな男の子
今は高校生か大学生になったくらいか…
「彼女さんと上手くいってるのかな?」
「いってるだろ
シロツメグサの冠の約束は絶対だからな」
「ふふ、だよね…
それに四つ葉のクローバーもあげたし」
四つ葉のクローバーの花言葉は『俺のモノになって』
そして、シロツメグサの花言葉は『約束』
俺はこのふたつを同時に、二度翔に贈った
一度目は意味を知らずに
二度目は意味を知って…
いつか、自分に自信が持てるようになったら
自分が翔と共に人生を歩んで行くに相応しい人物になれたら迎えに行こうと心に決めて…
俺はクローバーの中から四つ葉を探し、翔に差し出した
「わっ!もう見つけたの?
いまでも聞こえるんだ、四つ葉の声」
翔は笑顔で四つ葉を受け取った
「ちょっと寄っていこうか?」
そう提案すると、嬉しそうに笑う翔
「うんっ」
時間帯のせいなのか、まだ誰もいない公園
「変わらないね、ここ…」
翔が懐かしそうに呟いた
「そうだな…」
クローバーが生い茂り
遊具は手入れされ、綺麗に色が塗り直されていた
俺たちが小さい頃に遊んだ時と同じような景色
「あの子、どうしてるかな…」
翔がクローバーの所でしゃがみ、俺もその隣にしゃがむ
「あの子?」
「うん。ほら、シロツメグサの…」
「あぁ…冠の子か…」
俺が作り方を教えた小さな男の子
今は高校生か大学生になったくらいか…
「彼女さんと上手くいってるのかな?」
「いってるだろ
シロツメグサの冠の約束は絶対だからな」
「ふふ、だよね…
それに四つ葉のクローバーもあげたし」
四つ葉のクローバーの花言葉は『俺のモノになって』
そして、シロツメグサの花言葉は『約束』
俺はこのふたつを同時に、二度翔に贈った
一度目は意味を知らずに
二度目は意味を知って…
いつか、自分に自信が持てるようになったら
自分が翔と共に人生を歩んで行くに相応しい人物になれたら迎えに行こうと心に決めて…
俺はクローバーの中から四つ葉を探し、翔に差し出した
「わっ!もう見つけたの?
いまでも聞こえるんだ、四つ葉の声」
翔は笑顔で四つ葉を受け取った