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take a breather

第28章 Welcome to our party

ぐたっとした翔を抱きしめ、満足したか尋ねると
そんな理由でデートに誘ったんじゃないと否定された

「えっ?違うのか?」

「違いますよ。智さんに不満なんてあるわけないでしょ?
そもそも毎回あれだけシテるのに
なんで倦怠期なんですか」

「いや、だから足りないのかな、って…」

「俺…そこまで性欲強くないです…」

翔が恥ずかしそうに頬を染めた

まぁ、そうだよな
どちらかと言えば俺の方が強いだろう

現に今だって、翔はもう無理って感じだけど
俺は、あと一回はイケるもんな

「じゃあなんで、いつもと違うデートをしようなんて言うんだ?」

「たまにはいいかな、って思っただけです
ここから一緒に出掛けたらドキドキしないけど
待ち合わせは、会えるまでドキドキを楽しめるじゃないですか」

「それって、ドキドキが足りてないってことだろ?」

「足りてはなくないですけど…
ダメですか?待ち合わせするの」

翔が不安そうな顔をする

「いやっ!ダメじゃない
翔が普段の生活に不満を感じていないのがわかれば問題ない」

「よかった…じゃあ、待ち合わせしてデートしましょうね?」

嬉しそうに笑う翔
そんな翔を見ていたら、俺も楽しみになってきた

「おう。いつもと違ったデート、楽しもうな?」

「はいっ」

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