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日曜日デート当日
バラバラに家を出て、お互いどこかで時間を潰してから、待ち合わせ場所に集合することにした

家を一緒に出たら、待ち合わせ場所まで結局一緒に行くことになるからな

先に家を出る俺は、玄関で翔とブルーに見送られる

「いってらっしゃい」

「いってきます。気を付けて来いよ？」

「はい。智さんも気を付けて」

翔の肩に手を置いて、いってきますのキスをする
ハニカム翔の顔を見て、満足して玄関を出た

さて、どこに行くかな…
翔と鉢合わせしないように、待ち合わせ場所近くまで行って、時間を潰すか


駅を出てフラフラと街を彷徨う

特に行きたい場所はないしなぁ…
本屋でも覗いてみるか

いや、もしかすると翔も行きたいかも…
本屋は翔と落ち会ってからでいいか

ならコーヒーでも…いや、それこそ翔と一緒に店に入ればいいんだから、今行く必要はない

…結局、ひとりでいても俺の中にはいつでも翔がいるんだな

あと30分もすれば待ち合わせの時刻…
このまま外の景色を眺めながらのんびり歩くのもいいだろう

気が付けば、街路樹の銀杏はすっかり黄色に染まっている

今日は11月の22日…もう晩秋だもんな
数日後には俺の誕生日か…
去年の誕生日は翔に悪いことした
あれからもう1年経つのか…

もしかして、今日のデートは誕生日のお祝いも兼ねてのことなんだろうか？

翔のことだから、誕生祝いは絶対何か考えているはず

どんなことを計画してるのか知らないが
今日はこのまま気が付かなかったフリをして、翔の計画に乗ってやるか

なんて、軽く考えていた俺の想像を、遥かに超えたサプライズが俺を待っていた