テキストサイズ

take a breather

第28章 Welcome to our party

「夕飯どうする?どこかで食べて帰る?」

買い物に時間が掛かったから、そこそこ遅い時刻
食材を買って帰って家で作ってもいいけど、結構歩いたから少し疲れた
食べて帰った方が楽だよな

「二宮さんの所に行きましょ?」

「ニノの店?
日曜の夜はやってないぞ?」

翔がニコッと笑った

「大丈夫です。連絡してあるんで」

「え?なに?そんなにニノの料理が食べたかったのか?」

いつでも食べられるのに、わざわざ休みの日までお願いするなんて
人に対して気違い屋の翔にしては珍しい

「まぁ、そんな所です」

ニノが承諾してるならいっか…
用意してくれてるのに行かなかったら、そっちの方が失礼だよな

それにしても、よくオッケーくれたよな
俺がそんな頼み事したら、絶対断られそう…

ニノは翔に甘いからなぁ…

翔がニノと…なんて事はないってわかり切ってても
翔がニノに甘えてるって事が、ちょっと妬ける

俺にも、もっと甘えてくれればいいのに…

「さぁ、行きましょ?」

翔が俺の腕にギュッとしがみつくように、腕を絡ませてきた

「お、おう…」

手を繋ぐよりも近い距離…

俺にも十分甘えるようになってるか
今日のデートにしてもそうだしな…

例え俺の誕生日のお祝いだとしても
手を繋いでデートしたいっていうのは、翔が望んだ事だったんだから

ストーリーメニュー

TOPTOPへ