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take a breather

第28章 Welcome to our party

ある程度、腹が満たされた頃
3人からプレゼントを受け取る

潤からは高そうなワイン

「知り合いのワイナリーから入手した
智さんの生まれ年のワインだよ」

ニノからは圧力鍋

「それ一つあると料理が楽になるから」

ふたりとも料理人らしい選択

「ふたり共、ありがとう」

「はいは〜い!俺からはこれ!」

相葉が勢いよく出してきたのは猫じゃらしのオモチャ

「…お前…これ、俺にじゃなくて
ブルーにだろ…」

「それ使って、ブルーちゃんと遊んであげてください」

「ミャー」

俺の足元に座るブルーが嬉しそうに鳴いた

「わかったよ…家に帰ったら遊ぼうな?ブルー」

「ミィ〜」

「それともうひとつ…」

潤が椅子から立ち上がる

「まだあるのか?」

「ちょっと待ってて」

ニノも続いて立ち上がり、ふたりで厨房に入って行く

厨房から出てきたふたりが、ふたり掛かりで運んで来た物は…

「ケーキ?」

「そう。俺と二宮さんの合作」

「すご〜い、おっきい」

翔のキラキラした目と、嬉しそうな声

「5人で食うには随分とデカいの作ったな」

「これは、食べる為だけに作った物じゃないから」

ニノがそう言うと、俺と翔の前にケーキが置かれた

「「えっ⁉︎」」

ケーキを見た俺と翔の驚きの声が重なった

そのケーキに飾られていたプレートに書かれた文字は『Happy birthday』ではなく…

「Happy wedding…?」

翔が呟くようにプレートの文字を読む

「そう。これは、バースデーケーキじゃなくて、ウエディングケーキ」

ニノが翔を見て微笑んだ

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