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take a breather

第29章 TRAP

約束の日、仕事が終わってマネージャーに行き先を告げる

「え?またですか?
最近多くないですか?大野さんの家に行く事」

そう言いながら、車を発進させるマネージャー

「うん。智くんが手料理ご馳走してくれるんだよ
俺、料理出来ないじゃん?
だから凄く助かるんだよね」

「おふたりとも、もうそろそろ外食ばかりじゃ体に良くない年齢に来てますからね
いい事だとは思いますけど
意外ですね、大野さんがそんなにマメに人を呼ぶなんて」

「なんか、ひとり分作るより、ふたり分作った方が美味いんだって」

「あ〜、よく聞きますね、そんなセリフ
俺も料理はしないんで、本当の所はわからないですけど」

「ははっ!だよなぁ…
でも智くんの手料理って、実際めちゃくちゃ美味いよ
智くんが誘ってくれてるうちは、また行く事になると思うからよろしくな?」

「はい」

「あぁ、それと…
この事は、他のメンバーには内緒にしといてくれる?」

「いいですけど。なんでですか?
メンバー同士なんだから、隠す事ないんじゃ?」

「俺もそう思ったんだけど
智くんが嫌そうに見えたから一応な
智くん本人に確認した訳じゃないけど
他の人にバレて、大人数で来られるのは大変だろうし」

「それもそうですね
2人前はいいけど、5人前は大変そうだ」

「だろ?だから内緒な?」

「了解です」

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