take a breather
第29章 TRAP
翌朝起きると、隣に智くんの姿はなかった
ベッドから下りてリビングに向かう
リビングのドアを開けた途端、部屋中に漂うコーヒーの香り
「おはよ」
気配に気付いたのか、智くんがキッチンから顔を出す
「おはよう。凄く良い香りだね」
「え?」
「コーヒー」
「あぁ…」
納得したように頷いた智くん
「今淹れてるから
もうちょっと待ってて」
「うん、ありがと」
ソファーに座って智くんを待つ
こんなに寛いじゃっていいのかな…
人の家に居て、こんなに気を遣わない事なんて滅多にない
初めて泊まらせてもらう人様の家
いつもなら、緊張感からか家主よりも先に目が覚めるのに
一緒の布団を被っていた智くんが布団から抜け出るのさえも気が付かないなんて…
「お待たせ…」
智くんがマグカップをふたつ持って、ソファーに座る
「はい、どうぞ」
智くんが差し出すカップを受け取った
「ありがと…」
カップとソーサーのセットじゃなく
マグカップって所がまたいい…
お客様扱いされてない感じ?
智くん自身が力が抜けてるから、俺もそれに引っ張られる感じで力が抜けちゃうんだ
コーヒーの香りを堪能してから、コーヒーをひとくち啜る
「はぁ…いいねぇ…
寝起きにこんな美味いコーヒーが飲めるなんて」
「家でコーヒー飲まない?」
「飲むけど、目覚めてすぐは飲めないじゃん
自分で淹れなきゃならないんだから」
「ははっ、翔ちゃんが言った『目覚めてすぐ』は、本当に目覚めてすぐって事なんだ」
「そう…淹れてくれる人が一緒に住んでないと無理ってこと」
「それじゃあ無理だね…
また家に泊まった時は淹れてあげるよ」
「また泊まっていいんだ」
「どうぞどうぞ」
簡単に答える智くん
グループで活動してる時はそんな風には見えないけど
この人、意外と世話好きなのか?
新たな一面見つけたな
ベッドから下りてリビングに向かう
リビングのドアを開けた途端、部屋中に漂うコーヒーの香り
「おはよ」
気配に気付いたのか、智くんがキッチンから顔を出す
「おはよう。凄く良い香りだね」
「え?」
「コーヒー」
「あぁ…」
納得したように頷いた智くん
「今淹れてるから
もうちょっと待ってて」
「うん、ありがと」
ソファーに座って智くんを待つ
こんなに寛いじゃっていいのかな…
人の家に居て、こんなに気を遣わない事なんて滅多にない
初めて泊まらせてもらう人様の家
いつもなら、緊張感からか家主よりも先に目が覚めるのに
一緒の布団を被っていた智くんが布団から抜け出るのさえも気が付かないなんて…
「お待たせ…」
智くんがマグカップをふたつ持って、ソファーに座る
「はい、どうぞ」
智くんが差し出すカップを受け取った
「ありがと…」
カップとソーサーのセットじゃなく
マグカップって所がまたいい…
お客様扱いされてない感じ?
智くん自身が力が抜けてるから、俺もそれに引っ張られる感じで力が抜けちゃうんだ
コーヒーの香りを堪能してから、コーヒーをひとくち啜る
「はぁ…いいねぇ…
寝起きにこんな美味いコーヒーが飲めるなんて」
「家でコーヒー飲まない?」
「飲むけど、目覚めてすぐは飲めないじゃん
自分で淹れなきゃならないんだから」
「ははっ、翔ちゃんが言った『目覚めてすぐ』は、本当に目覚めてすぐって事なんだ」
「そう…淹れてくれる人が一緒に住んでないと無理ってこと」
「それじゃあ無理だね…
また家に泊まった時は淹れてあげるよ」
「また泊まっていいんだ」
「どうぞどうぞ」
簡単に答える智くん
グループで活動してる時はそんな風には見えないけど
この人、意外と世話好きなのか?
新たな一面見つけたな