テキストサイズ

take a breather

第29章 TRAP

旦那さんが、料理上手で朝も先に起きてコーヒーを淹れてくれたら
世の中の奥様方は大喜びだよ

智くんが真顔で俺を見る

「だったら嫁に来る?」

嫁?

「誰が?」

「翔ちゃん」

智くんって本当に面白い

「ははっ!いいねぇ〜
智くんの嫁になれば、いつでも美味しい手料理が食べられて、毎朝美味しいコーヒーが飲める」

「いいの?」

「いいよ。料理上手な旦那さんなんて、最高じゃんっ
これで、床上手なら文句な…ん…?」

な、にっ⁈

智くんの冗談に、冗談で返そうとしたのに
なぜかその言葉は、智くんの唇によって阻まれた

チュッと音を鳴らし、離れていった智くんの唇…

智くんを凝視すると、智くんがニヤッと笑った

「さっそく試す?俺が床上手かどうか」

「…はっ⁈な、な、なにっ⁈何言ってんの?智くん⁉︎」

「これで床上手なら文句なしに良い旦那なんだろ?  
翔ちゃんに喜んで貰えるように頑張らないとね?」

「えっ⁈冗談でしょ?」

本気じゃないよね?
俺が智くんの嫁だなんて

「冗談のつもりはないけど?」

智くんが俺の上に覆い被さって来た

「へっ⁉︎ちょっ、まっ…」

「翔ちゃん好きだよ
しあわせな家庭を築こうね?」

「うそっ!」

智くんが俺の事を好き?
だから嫁になれって?

「あっ、ん…」

優しい微笑みを浮かべた智くんの手が、シャツの中に侵入し胸の粒を弄る

「お?感じた?
翔ちゃん、可愛い声出すんだね?
益々張り切っちゃうよ」

貴方、仕事だって張り切らないのに
こんなことに張り切らないでよ

「あっ、やぁっ…」

って思ってる傍から、Tシャツを捲られ舐められた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ