take a breather
第30章 Still...
「あっちゃー!結構降ってるなぁ」
昇降口で、俺の隣に立つ雅紀が空を見上げた
雅紀は高校に入ってから出来た友人
ちょっとおちゃらけた奴だけど
優しい所は智くんと似ていて、今1番仲良くしている
「なに、傘持ってこなかったの?
今朝の天気予報で午後から雨って言ってたじゃん」
「言ってたけどさぁ…
帰りまではもつなかなぁ、なんて思ったんだよねぇ
しゃあない、コンビニで傘買って帰るか」
「なら、コンビニまで入れてってやるよ」
お互いの家が近いなら家まで入れて行くけど
雅紀の家とは結構距離があるから、流石に家までは送っていけないな
「ありがとう翔、助かる」
傘を開き、ふたりで肩を並べて歩き出した
「翔、ちゃんと入ってる?
肩濡れてない?」
こんな所が雅紀の優しさ
俺の肩に手を置き、雨で濡れてないか確認する
「ほらぁ、濡れてんじゃん
俺は頭さえ濡れなきゃいいから、もっとそっちに傘向けなよ」
傘を持つ俺の手を握り、俺の方に傘を傾ける
「大丈夫だって
俺だって、頭が濡れなきゃいいんだから」
傘を押し返すと肩に置かれていた雅紀の手に力が入り引き寄せられた
「だったら、もう少し近付こうよ
それならふたりとも濡れないだろ?」
「だな」
雅紀の方を向いて返事をすると、聞き慣れた声に呼ばれた
「翔」
まさかと思い正面を向くと
校門の所に智くんの姿…
「智くん⁈」
嬉しくて、駆け出したい思いだけど
俺が走ったら雅紀が濡れる
早る気持ちを抑えて智くんの元に辿り着いた
昇降口で、俺の隣に立つ雅紀が空を見上げた
雅紀は高校に入ってから出来た友人
ちょっとおちゃらけた奴だけど
優しい所は智くんと似ていて、今1番仲良くしている
「なに、傘持ってこなかったの?
今朝の天気予報で午後から雨って言ってたじゃん」
「言ってたけどさぁ…
帰りまではもつなかなぁ、なんて思ったんだよねぇ
しゃあない、コンビニで傘買って帰るか」
「なら、コンビニまで入れてってやるよ」
お互いの家が近いなら家まで入れて行くけど
雅紀の家とは結構距離があるから、流石に家までは送っていけないな
「ありがとう翔、助かる」
傘を開き、ふたりで肩を並べて歩き出した
「翔、ちゃんと入ってる?
肩濡れてない?」
こんな所が雅紀の優しさ
俺の肩に手を置き、雨で濡れてないか確認する
「ほらぁ、濡れてんじゃん
俺は頭さえ濡れなきゃいいから、もっとそっちに傘向けなよ」
傘を持つ俺の手を握り、俺の方に傘を傾ける
「大丈夫だって
俺だって、頭が濡れなきゃいいんだから」
傘を押し返すと肩に置かれていた雅紀の手に力が入り引き寄せられた
「だったら、もう少し近付こうよ
それならふたりとも濡れないだろ?」
「だな」
雅紀の方を向いて返事をすると、聞き慣れた声に呼ばれた
「翔」
まさかと思い正面を向くと
校門の所に智くんの姿…
「智くん⁈」
嬉しくて、駆け出したい思いだけど
俺が走ったら雅紀が濡れる
早る気持ちを抑えて智くんの元に辿り着いた