take a breather
第30章 Still...
智くんが歩き出し、慌てて俺も智くんの横に並び歩く
チラッと智くんの方を伺うが
智くんはこちらを見る事なく、無言で歩いて行く
「…少し、焼けた?」
「基本、外での作業だからな」
「そうだよね…」
会話が続かない…
昔から無口な方だけど、それでも今までは、こんな不自然な空気にはならなかった
会話のない空間でも、智くんとならそれも自然だったのに…
今はこの無言の空間が重い
殆ど会話もなく、家まで着いてしまった
このままで、さよならなんてしたくないよ…
「時間、まだ大丈夫?」
「ん、親方は友人に会いに行ったから飲んで来るって
多分、帰りは夜中になる」
「なら、家に上がって行ける?
久しぶりに会えたんだから、ゆっくり話したい」
「うん…俺も」
ようやく智くんと目が合った
まだ誰も帰宅していない我が家…
両親共働きで、帰って来るのは7時近く
「何かあるかな」
2階の部屋に上がる前に、飲み物くらいはと冷蔵庫を開けた
「あ、サイダーがある
智くん、サイダーでいい?」
リビングで待つ智くんに確認すると、小さく頷いた
グラスに注いだサイダーをトレーに乗せて、智くんの待つリビングへ
「おまたせ。行こうか」
「貸して?俺が持つよ」
智くんが俺の手からトレーを取る
「ありがと…」
お礼を言うと、優しく微笑む智くん
ようやく、いつもの智くんの笑顔が見られた
それだけでホッとして、嬉しくなる
チラッと智くんの方を伺うが
智くんはこちらを見る事なく、無言で歩いて行く
「…少し、焼けた?」
「基本、外での作業だからな」
「そうだよね…」
会話が続かない…
昔から無口な方だけど、それでも今までは、こんな不自然な空気にはならなかった
会話のない空間でも、智くんとならそれも自然だったのに…
今はこの無言の空間が重い
殆ど会話もなく、家まで着いてしまった
このままで、さよならなんてしたくないよ…
「時間、まだ大丈夫?」
「ん、親方は友人に会いに行ったから飲んで来るって
多分、帰りは夜中になる」
「なら、家に上がって行ける?
久しぶりに会えたんだから、ゆっくり話したい」
「うん…俺も」
ようやく智くんと目が合った
まだ誰も帰宅していない我が家…
両親共働きで、帰って来るのは7時近く
「何かあるかな」
2階の部屋に上がる前に、飲み物くらいはと冷蔵庫を開けた
「あ、サイダーがある
智くん、サイダーでいい?」
リビングで待つ智くんに確認すると、小さく頷いた
グラスに注いだサイダーをトレーに乗せて、智くんの待つリビングへ
「おまたせ。行こうか」
「貸して?俺が持つよ」
智くんが俺の手からトレーを取る
「ありがと…」
お礼を言うと、優しく微笑む智くん
ようやく、いつもの智くんの笑顔が見られた
それだけでホッとして、嬉しくなる