take a breather
第4章 途中下車
「あっ…おい、大丈夫か?」
大野さんの心配そうな声
出された料理を完食し、いざ帰ろうとなった時
椅子から立ち上がった俺の体はふらっと揺れた
「大、丈夫、です…」
そう答えたけど、これ…かなりキテる
途中から日本酒に切り替えたし
美味しい料理と大野さんの優しい雰囲気に包まれたこの空間のせいで
気が付かないうちに相当飲んでたみたいだ
「少し休んでから帰るか?」
「いいえ、大丈夫です、帰れます」
これ以上大野さんに迷惑掛けるわけにいかない
これから一緒に仕事をしていくのに
あまり世話をやかせて面倒くさいヤツだと思われたくない
「そっか…じゃあ行くか」
「はい…」
大野さんに付いて歩き出すも、やはりかなりキテる
意識をしっかり保とうと気を張ってないと歩くことさえままならないかも…
「潤、ご馳走さん」
「まいどっ、て
櫻井さん、大丈夫?足フラついてない?」
潤さんにまで心配かけてしまった
「大丈夫です。
料理、とても美味しかったです」
「ありがとう。また来てよ」
「はい、ご馳走様でした」
「じゃあ、またな潤」
「お気をつけて〜」
ヒラヒラと手を振る潤さんに軽く会釈して店を出た
「あ…お支払い…」
すっかり忘れてた…頭も回らなくなってきてるな…
「ん?しといたよ」
優しく微笑む大野さん
いつのまに…ランチの時といい、俺ダメダメなヤツじゃん
『おいくらですか?』と聞こうとしたら
「ここもゴチな?
急に俺から誘ったんだから」
「え…でも…」
「次来るときは払って」
昼間と同じ答え…
この店にもまた誘ってくれるの?
大野さんの心配そうな声
出された料理を完食し、いざ帰ろうとなった時
椅子から立ち上がった俺の体はふらっと揺れた
「大、丈夫、です…」
そう答えたけど、これ…かなりキテる
途中から日本酒に切り替えたし
美味しい料理と大野さんの優しい雰囲気に包まれたこの空間のせいで
気が付かないうちに相当飲んでたみたいだ
「少し休んでから帰るか?」
「いいえ、大丈夫です、帰れます」
これ以上大野さんに迷惑掛けるわけにいかない
これから一緒に仕事をしていくのに
あまり世話をやかせて面倒くさいヤツだと思われたくない
「そっか…じゃあ行くか」
「はい…」
大野さんに付いて歩き出すも、やはりかなりキテる
意識をしっかり保とうと気を張ってないと歩くことさえままならないかも…
「潤、ご馳走さん」
「まいどっ、て
櫻井さん、大丈夫?足フラついてない?」
潤さんにまで心配かけてしまった
「大丈夫です。
料理、とても美味しかったです」
「ありがとう。また来てよ」
「はい、ご馳走様でした」
「じゃあ、またな潤」
「お気をつけて〜」
ヒラヒラと手を振る潤さんに軽く会釈して店を出た
「あ…お支払い…」
すっかり忘れてた…頭も回らなくなってきてるな…
「ん?しといたよ」
優しく微笑む大野さん
いつのまに…ランチの時といい、俺ダメダメなヤツじゃん
『おいくらですか?』と聞こうとしたら
「ここもゴチな?
急に俺から誘ったんだから」
「え…でも…」
「次来るときは払って」
昼間と同じ答え…
この店にもまた誘ってくれるの?