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take a breather

第30章 Still...

「本当に脱いでもいいの?」

智くんに確認された

「いいに決まってるじゃん
脱がなきゃ出来ないし…」

『ふっ』と笑って、服を脱ぎ去った智くん
俺と同じように真っ裸になった智くんのアソコも俺と同じような状態

智くんも興奮してくれてる

普段からあまり感情を表に出さない人だから
周りの人たちは、智くんのことを喜怒哀楽の少ない人だと思いがち

でもそんなことは全然なくて
とても感情豊かで、熱い人なんだよね

小さな頃から俺は、智くんの僅かな表情の変化とか、纏ってる空気の変化から智くんの感情を読み取る事が得意だった

今、俺を見下ろす智くんの瞳は、一見穏やかに見えるけど、実は静かに燃えている状態

「翔が服を脱がせたんだからな
もうやめてやれねぇぞ?」

智くんにしてみれば、服を着ていることが最後の砦だったんだろうな…まだ引き返せるって

俺を思っての事なんだろうけど
俺自ら、その砦を壊した…

智くんのそうゆう優しい所、大好きだよ?
俺の事を一番に考えてくれて…

でも引き返すつもりなんて元から俺にはない

俺は智くんの一番の理解者だと自負してる

智くんがどれだけ俺を欲してくれてるか、わかってるつもり
そして俺も同じくらい智くんが欲しいんだ

「最初から言ってる…
智くんの望んでる事は、俺が望んでる事でもあるって
やめたいなんて気持ち、これっぽっちもないよ」

ギラッと熱を増した智くんの瞳

「翔…」

俺の名を呼ぶ智くんの声も熱い
素肌で俺を抱きしめる智くんの体も熱い

「さと…んっ…」

俺の唇を塞ぐ智くんの唇も
俺の舌を絡め取る智くんの唇も熱い

俺を求める智くんの心が熱い…

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