take a breather
第30章 Still...
智くんは日本を立ってから、毎日のように現状報告を入れてくれた
内容はサグラダファミリアのことばかりだけどね…
もちろんそれも知りたいよ?
完成すれば智くんが帰ってくるんだから
でもさ、俺が何よりも知りたいのは、智くんがちゃんと生活出来てるかどうかなんだよ
だからね?俺、決めたんだ
もう待つのをやめようって…
智くんだっていつも自分ひとりで決めてきたんだからいいよね?
俺が自分の事をひとりで決めたって
本当のこと言うと、もう既にひとつ、智くんに内緒で決めた事があるんだけどね
それもそろそろ智くんに伝えてもいいかな
「えっ⁉︎翔⁈なんで⁈」
「来ちゃった」
智くんが毎日訪れてるサグラダファミリアに、智くんに内緒で待ち伏せした
「来ちゃったって…
お前、大学は?」
「俺は優等生だからね?
去年までに単位は殆ど取り終わってんの
で、今年になって残りの単位も取ったから、あとは卒論書けばいいんだよ」
「だったら、こんなとこ来てないで卒論書けよ」
「ん、書くよ?サグラダファミリアを題材にね?」
「は?お前、経済学部だろ?
サグラダファミリア題材って…」
「俺ね、経済学部じゃなくて、建築学部なの」
「……へ?けん、ちく?」
「そう、建築。俺、大学で建築の勉強して建築士の資格取ったの」
智くんは目玉が飛び出すんじゃないかってくらい目を見開いて固まった
内容はサグラダファミリアのことばかりだけどね…
もちろんそれも知りたいよ?
完成すれば智くんが帰ってくるんだから
でもさ、俺が何よりも知りたいのは、智くんがちゃんと生活出来てるかどうかなんだよ
だからね?俺、決めたんだ
もう待つのをやめようって…
智くんだっていつも自分ひとりで決めてきたんだからいいよね?
俺が自分の事をひとりで決めたって
本当のこと言うと、もう既にひとつ、智くんに内緒で決めた事があるんだけどね
それもそろそろ智くんに伝えてもいいかな
「えっ⁉︎翔⁈なんで⁈」
「来ちゃった」
智くんが毎日訪れてるサグラダファミリアに、智くんに内緒で待ち伏せした
「来ちゃったって…
お前、大学は?」
「俺は優等生だからね?
去年までに単位は殆ど取り終わってんの
で、今年になって残りの単位も取ったから、あとは卒論書けばいいんだよ」
「だったら、こんなとこ来てないで卒論書けよ」
「ん、書くよ?サグラダファミリアを題材にね?」
「は?お前、経済学部だろ?
サグラダファミリア題材って…」
「俺ね、経済学部じゃなくて、建築学部なの」
「……へ?けん、ちく?」
「そう、建築。俺、大学で建築の勉強して建築士の資格取ったの」
智くんは目玉が飛び出すんじゃないかってくらい目を見開いて固まった