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take a breather

第5章 復活LOVE

「翔くん、仕事終わってから時間ある?」

「…うん」

『うん』とは言ってくれたけど、あまりいい顔はしない

でも俺は、あのふたりの仲を知っていながら
なぜ翔くんが黙認しているのか知りたかった

確かに俺たちもういい年した大人だし?
プライベートの事まで口出すのはおかしいのかもしれない…

でも納得できないよ…

あのふたりは良くて、なんで俺たちはダメなんだ?

翔くん、言ったよな?
『ごめん…嵐を守りたい』って…

嵐を守りたいという翔くんの想いを尊重して俺は諦めたのに

それなのに…あのふたりが付き合うことは認めるんだ?

俺の想いだって本気だった…

最後まで口に出して認めてくれなかったけど
本当は翔くんだって俺のこと好きでいてくれてたよね?

なのに、どうして…



翔くんはJr.に入ってすぐ俺に懐いてくれた

社長に言われたせいもあるんだろうけど
いつも俺の近くで俺の踊る姿を見てて
そんな翔くんを可愛い後輩だと思ってた

俺が京都に行ってる間は会うことも少なかったけど
嵐結成前には何かと一緒に仕事をすることが多くなっていった

ま、当然だよな?
社長の中ではもう俺も翔くんもメンバー入りは決まってたんだから

そこからまた昔みたいに翔くんと話すことが増えて

嵐になってからは、一番頼りに出来る存在となった

俺より年下なのにしっかりしてて
周りも良く見てて
俺をリーダーにして立ててくれてたけど、影のリーダーとして今後の嵐の事を本当に考えてくれていた

もちろん俺も考えてはいたよ?
でも、翔くんみたいに頭が良くないから…
何をどうしたら良いのかなんて全然分からなかった

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