テキストサイズ

take a breather

第5章 復活LOVE

ふたりきりになった楽屋

「じゃあ行こうか」

翔くんに声を掛けると少し驚いた表情をする

「ここで話しするんじゃないの?」

「ここで話すような内容じゃないだろ?」

「そうだけど…でもどこ行くの?」

「俺ん家」

「智くんの家?」

「うん、急だから店とか予約してないし」

「なら今日じゃなくても…」

いきなりの我が家への招待に戸惑う様子

でもね、俺は早く知りたいんだ
翔くんの今の気持ち…

あれ以降も翔くんは何も変わらなかった

俺も変わらなかったよ?
ふたりが結ばれることはないとわかっても翔くんへの気持ちは消えることはなかった

翔くんは?表向きは変わらなかったけど、俺への気持ちはもう消えた?
それとも…

翔くんの目をしっかりと見つめる

「ダメ…今日話そう?
あのふたりのこと…これからの嵐のこと…」

それと…俺たちふたりのことも

強めに言うと、翔くんは少し視線を下げ頷いた

「…うん、わかった…」


マネージャーの車でマンションまで送って貰った

「珍しいですね、大野さんがメンバーを家に招くなんて」

「ちょっと翔くんとサシ飲みしたくなってね
でも店探すの大変だから家に来て貰うことにした」

「その方が周りに気を遣わずゆっくり飲めるからいいんじゃないですか?」

「だろ?」

マネージャーは俺たちの関係性に気付いてないか…

となると、やっぱりメンバーは特別なんだな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ