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「ごめん…」

それだけ言うと口を閉ざす翔くん

「俺が聞きたいのはね
謝罪の言葉じゃなくて、なんで翔くんがあのふたりのことを認めてるかってこと」

「ごめん…智くん…」

謝る翔くんが顔を上げると瞳が潤んでた

「あのふたりに…俺と同じ思いをさせたくなかった…
だから、智くんにもごめんなさい…」

「どういうこと？ちゃんと説明して」

翔くんは大きく深呼吸をするとゆっくりと口を開く

「あのふたりが惹かれあい始めたのはもう何年も前…
ニノがその気持ちを上手く調整してた
友達以上の感情がある事を相葉くんに悟られないようにしてたんだよ」

「翔くんはなんでその事知ってんだ？」

「…ニノにね、俺たちの事…バレてたから
それで、ニノに相談されてた」

「バレてたって…どこまで？」

「智くんと俺が想いあってたこと…
そして、その想いを諦めたこと」

「なんでニノが？」

「ハワイの時の智くんの様子と俺の様子がおかしかったから…
ハワイでは聞かれなかったけど、日本に帰ってきて、ふたりの仕事の時に聞かれた
『何かあったでしょ？』って」

「それで話したのか？」

「うん…ニノもね、悩んでたから…
だから、俺と智くんがどういう答えを出したのか知りたい、って」

「で？ニノに俺たちのこと話してあったのに、あのふたりは付き合い出したんだ」