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take a breather

第5章 復活LOVE

その日から俺たちは今までの時間を埋めるように
毎日どちらかの家で過ごすようになった

激しく抱き合う日もあれば
お互いの体温を感じながら静かに眠る日もある

今日はあの日以来、5人が揃うレギュラー番組収録の日…

昨夜は翔くんの仕事が遅い日で、仕事終わりで家に来てもらった

今日は体を使う方の番組だから大人しく眠りに就いたんだけど…

ちょっと欲求不満気味の俺…

まだ誰もいない楽屋でふたりきり
俺は翔くんの膝枕で横になってる

翔くんは新聞を読みながら、時たま俺の髪を撫でてくれたりするんだけど…

それって俺に集中してないよね?
ニュースに気持ち持ってかれてるでしょ?

「翔くん」

「ん?」

呼んでもこっち見ないし!

昨夜はキスさえ我慢したんだよ?
万が一盛り上がって翔くんのこと抱いちゃったら今日が大変だと思ったから

だからちょっと…
いや、だいーぶ欲求不満なわけ!

それなのに翔くんときたら俺よりも新聞に夢中だなんて!
面白くない…

俺はガバッと起き上がり
翔くんの手から新聞紙を奪い取った

「なに⁉︎どうしたの?智くん」

驚き顔の翔くんが俺のことを凝視した

俺は無言で翔くんをソファーに押し倒しキスをした

「んんっ…」

抵抗し俺の肩を押す翔くんの手を掴み、そのまま深いキスへと変わっていく

ガチャっ…

背後でドアが開く音がした…

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