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みんなと一緒じゃなくても智に誘われれば行ったと思うけどな

智は俺が断ると思ってたのかな
さっき俺だけ先に来て、って言うのも少し言いづらそうだったし…

そんな事を考えていたら、いつのまにか智が俺の前に立ってた

ふと顔を上げると智が俺の頬に手を添えた

『あっ、来る』…と思った時には智の唇が俺の唇に触れてた

智って何をするのも動きがナチュラル…

初めてキスされた時も気がついたらされてたし…

この人は気負いってモノがないのかな

唇が離れ、俺のことを見下ろす智のことをジッと見ていた

「なに？」

「智ってさ、緊張とかしないの？」

「緊張？するよ？
翔にキスする時はいつも緊張してる」

「全然そんな風に見えない…
いつもサラッとしてくるし」

「サラッとねぇ…
これでも緊張してんだけどなぁ
翔に触れる時はすっげぇ心臓がドキドキしてんだぞ？
ほら…」

智の手が俺の手を掴むと智の首筋に当てられた

手のひらに感じる智の鼓動はたしかに早かった

「ほんとだ…」

「翔はドキドキしないの？
俺にキスされて」

「するけど…」

でも、最近は前ほどじゃないかな…
最初の頃は毎回ドキドキしたけど
ほぼ毎日のようにキスされてるから慣れてきたってのはあるな