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take a breather

第6章 season

人から『愛してる』なんて言われるの、初めてだ

心臓が痛いくらいドキッとした

そのあと、ドキドキは激しさを増す

「ふふっ…翔、顔紅いよ?」

「さっ、智が『愛してる』なんて言うからっ」

「だって愛してんだもん
事実を言っただけだよ」

なんで平然と言えるんだよ
言われてるこっちはメチャメチャ照れるのに…

智の視線から逃れたいのに
智の手が俺の頬を押さえてるから顔を逸らすことも出来やしない

智が少し顔を傾けて近いて来た
あ、またキスされる…

いつものことなのに
いつもよりドキドキする

チュッと音を鳴らしながら智が俺の唇を軽く吸った

いつもは触れるだけのキスなのに…
智は角度を変えながら何度も俺の唇を啄ばんだ

なにこのキス…

煩いくらいの鼓動が頭の中に響き渡る…

俺の頬を包む智の腕を掴んだ

「んっ…」

自然と声が漏れる…

「んっ…ぅっ…」

智の舌が唇に触れた
吃驚して唇を開くとその隙間から舌を滑り込ませてくる

智の舌が俺の舌に触れると絡め取られた

「んんっ!」

引こうとしても智はそれを許してくれない

「んっ…んっ…」

呼吸が上手くできないせいなのか…
体が段々熱くなる

もう…心も体も蕩けそうだよ…

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