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take a breather

第6章 season

何が記念だよ…
そんなところを描かれるこっちの気持ちを考えろって…

恥ずかしくて穴があったら入りたい…

でも、さすが智が描いた絵
自分で言うのもなんだが綺麗に描けてる

そんな絵を消せとは言えないし…

「描いちゃった物は仕方ないけど
誰にも見せないでよ?」

「当たり前だろ?
翔のこんな表情、俺だけが知ってればいいの
どんなに頼まれたって他の奴らには見せないよ」

「智が知ってればいいなら描く必要なくない?
これからいくらだって見られるのに…」

ポツリと何気なく呟いた言葉

「へぇ〜、いくらでも見られるんだ」

「えっ?あっ、いやっ、じゃなくてっ」

「もう体、大丈夫って言ったよな?」

智がジリジリと距離を詰めてくる

「言ったけどっ…」

後ずさった俺はソファーまで追い詰められた

「見せてくれるよね?」

ニコッと笑った智が俺の両手首を掴み
そのままソファーに押し倒した

「ちょっ…待って!」

「待てないよ
翔が言ったんたんだろ?いくらでも見せてやるって」

「見せてやるなんて言ってないよ!
『これからいくらだって見られる』って言っただけだよ」

「同じことだろ
見ることに変わりないんだから」

そう言いながら智の手がTシャツを捲り上げた

「あっ!やめっ!」

智がいきなり胸の先を舌先で転がした

「あ、んっ…」

「ふふっ…翔、愛してるよ」

もぉ…そんな嬉しそうな顔されたら駄目って言えないじゃないか

まったりと過ごそうと思ってたのに…

この日は眠りに就くまで全然まったり出来なかった。

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