take a breather
第6章 season
え…なに?どういうこと?
「だって…井ノ原先生は智だったら大丈夫って…」
「翔…『行けない』んじゃなくて『行かない』んだよ」
益々意味がわからない
何で『行かない』の?
「大学に行かなくてどうするの?
就職するの?それとも専門学校?」
専門学校ならわかる
絵の専門学校はいくらでもあるし
将来、絵を描くことを仕事にしたいならそっちの道を進むのもありだろう
「どっちも違う…」
「じゃあどうするんだよ」
何もわからないこの状況に不安を感じる
「海外に行く」
「は⁈何言って…」
海外なんて智の口から一度も聞いたことないよ
「海外で色んな画家の絵に触れて
色んな風景を直に見たいんだ」
「それってどれくらい?
すぐに帰ってくるの?」
「何も決めてない
でも納得するまでは帰ってこない」
「そんなこと…
ご両親は許してくれたの?」
留学するわけでもない
仕事をしに行くわけでもない
何も決まってない…
ただ海外の絵と風景を見たいなんて漠然とした目的
そんな事が許される?
「もちろん揉めたよ…
でも、俺が言い出したら何言っても聞かないのわかってるから諦めたみたい」
「そんな…」
智とずっと一緒にいられると思ってたのに…
智もそれを望んでくれてると思ってたのに
…
智は俺よりも絵を選んだんだ…
一瞬にして目の前が真っ暗になった
「だって…井ノ原先生は智だったら大丈夫って…」
「翔…『行けない』んじゃなくて『行かない』んだよ」
益々意味がわからない
何で『行かない』の?
「大学に行かなくてどうするの?
就職するの?それとも専門学校?」
専門学校ならわかる
絵の専門学校はいくらでもあるし
将来、絵を描くことを仕事にしたいならそっちの道を進むのもありだろう
「どっちも違う…」
「じゃあどうするんだよ」
何もわからないこの状況に不安を感じる
「海外に行く」
「は⁈何言って…」
海外なんて智の口から一度も聞いたことないよ
「海外で色んな画家の絵に触れて
色んな風景を直に見たいんだ」
「それってどれくらい?
すぐに帰ってくるの?」
「何も決めてない
でも納得するまでは帰ってこない」
「そんなこと…
ご両親は許してくれたの?」
留学するわけでもない
仕事をしに行くわけでもない
何も決まってない…
ただ海外の絵と風景を見たいなんて漠然とした目的
そんな事が許される?
「もちろん揉めたよ…
でも、俺が言い出したら何言っても聞かないのわかってるから諦めたみたい」
「そんな…」
智とずっと一緒にいられると思ってたのに…
智もそれを望んでくれてると思ってたのに
…
智は俺よりも絵を選んだんだ…
一瞬にして目の前が真っ暗になった