take a breather
第6章 season
「な、んで…」
なぜ今ここに智がいる?
「ん?」
言葉の出ない俺を不思議そうに見る智
『不思議なのは俺の方だろ!』そう言いたいのに、声が出ない…
「翔?」
ゆっくりと近づいてきて俺の顔を覗き込む
「なんで…いるの…」
やっと出た声は掠れてた
「桜咲いてるかなぁ、と思って見に来た
そしたら桜の木にしがみついてる人がいたから
近づいてみたら翔だったから驚いたよ」
いや、そういうことじゃない…
俺が聞きたいのはなぜ日本にいるのか、という事
それに驚いたという割には冷静だし…
俺なんて声も出ないのに
「この桜、今年で最後なんだってな」
智が桜を見上げた
「あ、うん…ここに体育館建てるって
残そうって意見もあったみたいだけど校庭が狭くなるし
もうそろそろ寿命だから切ることにしたみたい」
「こんなに綺麗に咲いてるのに
結構な老木だったんだ」
「うん…」
「素人にはわかんねぇな」
「そうだね…」
「桜の枝は切るもんじゃないって言うからさ
ほっとけばいつまでも咲いてるもんだと思ってたけど
寿命はあるんだよな」
「うん、当たり前のことなんだけどね
今まで全然そんなこと気にしてなかったから
最初に聞いた時、俺も驚いたよ
でも調べてみたら寿命は60年くらいなんだって
各地でも枯れてく桜多いみたい」
なぜ今ここに智がいる?
「ん?」
言葉の出ない俺を不思議そうに見る智
『不思議なのは俺の方だろ!』そう言いたいのに、声が出ない…
「翔?」
ゆっくりと近づいてきて俺の顔を覗き込む
「なんで…いるの…」
やっと出た声は掠れてた
「桜咲いてるかなぁ、と思って見に来た
そしたら桜の木にしがみついてる人がいたから
近づいてみたら翔だったから驚いたよ」
いや、そういうことじゃない…
俺が聞きたいのはなぜ日本にいるのか、という事
それに驚いたという割には冷静だし…
俺なんて声も出ないのに
「この桜、今年で最後なんだってな」
智が桜を見上げた
「あ、うん…ここに体育館建てるって
残そうって意見もあったみたいだけど校庭が狭くなるし
もうそろそろ寿命だから切ることにしたみたい」
「こんなに綺麗に咲いてるのに
結構な老木だったんだ」
「うん…」
「素人にはわかんねぇな」
「そうだね…」
「桜の枝は切るもんじゃないって言うからさ
ほっとけばいつまでも咲いてるもんだと思ってたけど
寿命はあるんだよな」
「うん、当たり前のことなんだけどね
今まで全然そんなこと気にしてなかったから
最初に聞いた時、俺も驚いたよ
でも調べてみたら寿命は60年くらいなんだって
各地でも枯れてく桜多いみたい」