take a breather
第7章 コイゴコロ
でもにやけていたのは最初だけ…
次第に俺の中に今までにない感情が芽生えてきた
櫻井は見かける度に、大体誰かと談笑している
ただでさえ整った容姿で人目を引くのに
それに加えてあの可愛らしい笑顔
誰相手でもするんだな…その顔
そりゃそうか…初対面の俺にもしたくらいなんだから
なんだかあの笑顔を見る度に
モヤモヤしたものを感じるようになった
なんでだ?
櫻井のことは嫌いじゃない…
嫌いになる理由なんかないんだから
ある日の昼
社員食堂に入ろうとしたら前から松兄と櫻井が歩いてきた
松兄は櫻井と肩を組み、笑い声を響かせている
いや、肩を組むと言うより肩を抱いてる?
いずれにしても楽しそうなふたり
随分と可愛がってんじゃん…松兄のヤツ
「お?智、お前も社食?」
食堂の入口に立つ俺に気が付き声を掛けてきた
隣の櫻井が笑顔でペコっと頭を下げた
「いや…外に出る」
「なんだ、残念…社食なら一緒に食おうと思ったのに」
本当は社食の予定だったよ…
でも、今すぐこの場から立ち去りたくなった
「智、機嫌悪くね?
何かあったのか?」
「なんもねぇよ…じゃあ俺行くな」
「おう…」
歩き出した俺の後ろで松兄の声が聞こえる
「翔、何食う?」
『翔』だと?下の名前で呼んでんのかよ
俺はご近所さんで昔から名前で呼ばれてたけど
櫻井は部下だろ?苗字で呼べよ、苗字で!
本当は苗字で呼ぼうと、名前で呼ぼうと松兄の勝手なのに
なぜかイライラする気持ちを抑えられなかった。
次第に俺の中に今までにない感情が芽生えてきた
櫻井は見かける度に、大体誰かと談笑している
ただでさえ整った容姿で人目を引くのに
それに加えてあの可愛らしい笑顔
誰相手でもするんだな…その顔
そりゃそうか…初対面の俺にもしたくらいなんだから
なんだかあの笑顔を見る度に
モヤモヤしたものを感じるようになった
なんでだ?
櫻井のことは嫌いじゃない…
嫌いになる理由なんかないんだから
ある日の昼
社員食堂に入ろうとしたら前から松兄と櫻井が歩いてきた
松兄は櫻井と肩を組み、笑い声を響かせている
いや、肩を組むと言うより肩を抱いてる?
いずれにしても楽しそうなふたり
随分と可愛がってんじゃん…松兄のヤツ
「お?智、お前も社食?」
食堂の入口に立つ俺に気が付き声を掛けてきた
隣の櫻井が笑顔でペコっと頭を下げた
「いや…外に出る」
「なんだ、残念…社食なら一緒に食おうと思ったのに」
本当は社食の予定だったよ…
でも、今すぐこの場から立ち去りたくなった
「智、機嫌悪くね?
何かあったのか?」
「なんもねぇよ…じゃあ俺行くな」
「おう…」
歩き出した俺の後ろで松兄の声が聞こえる
「翔、何食う?」
『翔』だと?下の名前で呼んでんのかよ
俺はご近所さんで昔から名前で呼ばれてたけど
櫻井は部下だろ?苗字で呼べよ、苗字で!
本当は苗字で呼ぼうと、名前で呼ぼうと松兄の勝手なのに
なぜかイライラする気持ちを抑えられなかった。