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take a breather

第7章 コイゴコロ

「はぁ…ほんと可愛いなぁ…和さん」

「え?」

なに?相葉が可愛いって言ってるの、ニノの事なの?
しかも『和さん』なんて下の名前で呼んでるし

「あの…相葉。ニノは男だよ?」

「どうしたんですか?大野さん
そんなわかりきったこと言うなんて」

わかりきったことなんだ…
わかりきってるのに『可愛い』なんだ…

もしかして年下だと思ってる?
小さい子を可愛いって言うのと一緒か?

「あのさ、ニノって童顔だけど、俺と同い年だから」

「へぇ〜、そうなんですか。
新たな和さんの情報ゲットだ」

ニコっと嬉しそうに笑った

「誕生日まで知ってたりします?」

「6月17日だったかな」

「え!もうすぐじゃないですか!
あ〜、よかったぁ」

なにが『よかった』?
もうわけわからん…

この相葉の反応…まるで恋でもしてるみたいじゃないか

相葉がニノに恋?
まさかなぁ…

「ちなみに恋人、いたりするんですかね?」

「さぁ…そこまでの話はしたことないから」

「そうですか…あれだけ可愛い人ならいても当たり前か…」

「あのさ…」

「はい?」

「お前、さっきから聞いてると、ニノのこと好きみたいに聞こえるんだけど…」

「やだなぁ…大野さん」

ヘラっと笑った相葉

「だよな…」

『わりぃ、変なこと言って』って続けようと思ったのに…

「好きみたいじゃなくて、好きなんです」

「へっ⁈」

ニコニコと笑う相葉が当然とばかりに答えた。

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