take a breather
第7章 コイゴコロ
今日から櫻井がうちの課に異動してくる
昨日の夕方、櫻井が荷物を持って片付けに来る事になっていたが
俺は外回りに出ていて残念ながら手伝ってやることが出来なかった
出社すると隣の席に櫻井の姿が見えた
思わず緩みそうになる顔を引き締める
「おはよ…」
挨拶をすると慌てたように櫻井が立ち上がった
緊張した面持ちで勢いよく頭を下げる櫻井
「お…おはようございます!
今日からよろしくお願いします!」
その様子が可愛くて、思わず笑ってしまった
「ふふっ」
櫻井がゆっくり頭を上げ不思議そうに俺を見た
「そんな畏るなよ」
「えっ?」
「今日からパートナーなんだろ?
俺、堅苦しいの苦手だからさ
もっと気楽にやって?
毎日そんな挨拶されてたら息苦しい」
「あ、はい…すみません…」
櫻井の表情が曇る
あれ?落ち込んだ?
もっと気楽に接して欲しくてそう言ったのに…
俺はフォローするように櫻井の頭に手を乗せた
「今日からよろしくな、櫻井」
「は、い…」
櫻井と親交を深めたいけど、まずは仕事だな
櫻井とふたりきり、ミーティングルームで書類の作成をする
噂通り…櫻井の仕事は早かった
俺が話す言葉をそのままのスピードで文字に起こしていく
表なんかもあっと言う間に作成され、午後まで掛かると思われた作業が午前中で終わってしまった。
マジでスゲェ…松兄が可愛がる筈だよ
あの人、仕事ができそうな人間を発掘して育てるの趣味だもんな。
昨日の夕方、櫻井が荷物を持って片付けに来る事になっていたが
俺は外回りに出ていて残念ながら手伝ってやることが出来なかった
出社すると隣の席に櫻井の姿が見えた
思わず緩みそうになる顔を引き締める
「おはよ…」
挨拶をすると慌てたように櫻井が立ち上がった
緊張した面持ちで勢いよく頭を下げる櫻井
「お…おはようございます!
今日からよろしくお願いします!」
その様子が可愛くて、思わず笑ってしまった
「ふふっ」
櫻井がゆっくり頭を上げ不思議そうに俺を見た
「そんな畏るなよ」
「えっ?」
「今日からパートナーなんだろ?
俺、堅苦しいの苦手だからさ
もっと気楽にやって?
毎日そんな挨拶されてたら息苦しい」
「あ、はい…すみません…」
櫻井の表情が曇る
あれ?落ち込んだ?
もっと気楽に接して欲しくてそう言ったのに…
俺はフォローするように櫻井の頭に手を乗せた
「今日からよろしくな、櫻井」
「は、い…」
櫻井と親交を深めたいけど、まずは仕事だな
櫻井とふたりきり、ミーティングルームで書類の作成をする
噂通り…櫻井の仕事は早かった
俺が話す言葉をそのままのスピードで文字に起こしていく
表なんかもあっと言う間に作成され、午後まで掛かると思われた作業が午前中で終わってしまった。
マジでスゲェ…松兄が可愛がる筈だよ
あの人、仕事ができそうな人間を発掘して育てるの趣味だもんな。