take a breather
第7章 コイゴコロ
高校時代の後輩の店に連れて行った
潤の店なら何食っても美味いし
家庭料理に近いから、ひとり暮らしをしている櫻井にも気に入って貰えるんじゃないかな
櫻井はやはり緊張していたようで
激アツコロッケを冷まさず食べて少し唇を火傷した
心配して様子を見ようとし 指先で触れた唇…
すっげぇプルプル…
「キスしたら気持ちよさそ」
つい漏れる本音…
櫻井の固まる表情を見て慌てて冗談ぽくかわしたけど
ちょっとヤバいよな…引かれたか?
その後、様子を伺いながら話しをすすめる
酒と旨い料理のおかげか段々と会話も弾んできた
大丈夫そうだな
好きな食べ物の話から始まり
次第に休日の過ごし方まで
「休みの日はひとりで家にいることが多いです
映画のDVD観たり、音楽聴いたり…
食事は外に出たりしますけどね」
「誰か作ってくれる人いないの?
彼女とか…」
「そ、そんな人いませんっ」
少し慌てる様子は気になるが
櫻井がハッキリと否定してくれた事にホッとした
「大野さんもいないんですよね?彼女…」
「ん、いないよ…
会社に入ってからはずっと独り」
「そうなんですね…理想高いって言ってましたもんね…」
櫻井が少し哀しそうに笑った
「え?あぁ〜、昼間のやつか…
だって、理想が低いとは言えないだろ
それって自分が好きになった人のレベルが低いって言ってるようなもんだぞ?
相手に失礼だろうが」
「あ…そっか…」
「自分が好きになったなら周りの評価なんてどうでも良いんだよ
俺の評価が全てなの」
「そんな風に言ってもらえるなんて
大野さんの恋人になる人は幸せですね…
大切にして貰えそう」
言葉の内容とは裏腹に
櫻井は視線を落とし哀しげに微笑んだ。
潤の店なら何食っても美味いし
家庭料理に近いから、ひとり暮らしをしている櫻井にも気に入って貰えるんじゃないかな
櫻井はやはり緊張していたようで
激アツコロッケを冷まさず食べて少し唇を火傷した
心配して様子を見ようとし 指先で触れた唇…
すっげぇプルプル…
「キスしたら気持ちよさそ」
つい漏れる本音…
櫻井の固まる表情を見て慌てて冗談ぽくかわしたけど
ちょっとヤバいよな…引かれたか?
その後、様子を伺いながら話しをすすめる
酒と旨い料理のおかげか段々と会話も弾んできた
大丈夫そうだな
好きな食べ物の話から始まり
次第に休日の過ごし方まで
「休みの日はひとりで家にいることが多いです
映画のDVD観たり、音楽聴いたり…
食事は外に出たりしますけどね」
「誰か作ってくれる人いないの?
彼女とか…」
「そ、そんな人いませんっ」
少し慌てる様子は気になるが
櫻井がハッキリと否定してくれた事にホッとした
「大野さんもいないんですよね?彼女…」
「ん、いないよ…
会社に入ってからはずっと独り」
「そうなんですね…理想高いって言ってましたもんね…」
櫻井が少し哀しそうに笑った
「え?あぁ〜、昼間のやつか…
だって、理想が低いとは言えないだろ
それって自分が好きになった人のレベルが低いって言ってるようなもんだぞ?
相手に失礼だろうが」
「あ…そっか…」
「自分が好きになったなら周りの評価なんてどうでも良いんだよ
俺の評価が全てなの」
「そんな風に言ってもらえるなんて
大野さんの恋人になる人は幸せですね…
大切にして貰えそう」
言葉の内容とは裏腹に
櫻井は視線を落とし哀しげに微笑んだ。