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take a breather

第7章 コイゴコロ

そんな時間が永遠に続くわけもなく
次は櫻井の降りる駅…

「櫻井、駅に着くぞ」

「…え?あっ、すみませんっ」

櫻井が離れて行ってしまった…

申し訳なさそうに詫びを言う櫻井
折角いい感じで話出来るようになったのにな

このままで別れたくなくて
降りて行く櫻井の後について電車を降りた

「で?お前の家どっち?」

「えっ⁈なんで⁈」

驚きの表情を浮かべ動きが止まる

そりゃそうだよな…
俺だってこんな行動に出て驚いてるよ

でも、ほっとけなかった…

あのままひとりで帰したら
櫻井の事だから反省して落ち込むんじゃないかと思ったから

今日、俺と飲んだ事を嫌な思い出にして欲しくない

反省なんかする必要はこれっぽっちもないんだ
俺にとっては楽しくてとても幸せな時間だったんだから…

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