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take a breather

第7章 コイゴコロ

櫻井に出逢った時からの俺の想い…

「あの時さ、瞬間的に助けたけど
お前の顔見た時、改めて助けて良かったって思ったよ」

櫻井を見つめてそう言うと櫻井が視線を逸らした

でもその様子は嫌がってるというよりは戸惑ってる様子

「お前が怪我しなくてほんと良かったって…」

言葉を重ねていくと櫻井の頬がピンクに染まっていく

「松兄と相葉がスッゲェ羨ましかったよ」

櫻井の歩調が落ちた

「ごめんな…俺も酔ってるみたい…
初日からこんな話しするつもりじゃなかったのに…」

櫻井の様子を見ていたら
櫻井も俺のこと満更でもないのかも、って思えてきて…

だからちょっと試してみた

櫻井の手を捉え軽く握ってみる…
その手が振りほどかれることはなかった

「今日一日、櫻井の可愛い姿見てたら我慢出来なくなった」

櫻井の正面に立ち真っ直ぐに見つめる

「俺、お前にひとつ嘘ついた
松兄に『誰かいいのいたら回して』って言ったんじゃない…」

櫻井の視線は逸らされることなく俺の事を見つめ返す

「『櫻井が欲しいから俺にくれ』ってお願いした…
これ、パワハラか?」

櫻井の手を強く握りしめた
櫻井はゆっくりと首を横に振ると小さな声で答えてくれた

「パワハラじゃ…ない、です…」

握り返えされた俺の手。

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