take a breather
第7章 コイゴコロ
翌朝、俺の願いは虚しく散った
朝一で櫻井と話をしようと早めに会社に出社したのに
肝心の櫻井がまだ来ていない
デスクに着こうとしたその瞬間
LINEの着信音が鳴った
スマホを取り出し画面を見ると相手は松兄
『今すぐ3課に来い!!』
櫻井が来ていない事も含め
最後の『!!』に嫌な予感がする…
急いで3課に行くと3課の女子社員が応対してくれた
「課長がミーティングルームでお待ちです
何やらかしたんですか?大野さん」
もはや、嫌な予感しかしない…
ミーティングルームのドアをノックする
「松兄、俺…」
「おう、入れ」
この声…
長年の付き合いでわかる…結構ヤバ目なヤツだ…
ドアを開けると目に飛び込んできたのは椅子に寄り掛かって腕組みしている松兄と
その隣にはオロオロした様子の櫻井がいた
「座れっ」
顎で正面の椅子を指される
無言で座る俺を申し訳なさそうな顔で見る櫻井
あー、終わったな…
俺は瞬時に判断した
「俺の言ったこと覚えてるよな」
俺のことを真正面から見据える松兄
その問いは疑問形ではなく確認
「はい…」
「じゃあ、どういうつもりだ?
お前に預けた早々中途半端に手を出しやがって」
「中途半端じゃないよ」
今のところそう見られても仕方ないけど…
松兄が『ドンッ』とテーブルに手をついて立ち上がった。
朝一で櫻井と話をしようと早めに会社に出社したのに
肝心の櫻井がまだ来ていない
デスクに着こうとしたその瞬間
LINEの着信音が鳴った
スマホを取り出し画面を見ると相手は松兄
『今すぐ3課に来い!!』
櫻井が来ていない事も含め
最後の『!!』に嫌な予感がする…
急いで3課に行くと3課の女子社員が応対してくれた
「課長がミーティングルームでお待ちです
何やらかしたんですか?大野さん」
もはや、嫌な予感しかしない…
ミーティングルームのドアをノックする
「松兄、俺…」
「おう、入れ」
この声…
長年の付き合いでわかる…結構ヤバ目なヤツだ…
ドアを開けると目に飛び込んできたのは椅子に寄り掛かって腕組みしている松兄と
その隣にはオロオロした様子の櫻井がいた
「座れっ」
顎で正面の椅子を指される
無言で座る俺を申し訳なさそうな顔で見る櫻井
あー、終わったな…
俺は瞬時に判断した
「俺の言ったこと覚えてるよな」
俺のことを真正面から見据える松兄
その問いは疑問形ではなく確認
「はい…」
「じゃあ、どういうつもりだ?
お前に預けた早々中途半端に手を出しやがって」
「中途半端じゃないよ」
今のところそう見られても仕方ないけど…
松兄が『ドンッ』とテーブルに手をついて立ち上がった。