take a breather
第8章 rolling days
翌朝起きると俺は櫻井さんの腕の中にすっぽりと収まってた
まだ目を覚ましていない櫻井さん
すぅすぅと気持ちよさそうな寝息が聞こえる
改めて見ると ほんと可愛い顔してるよな
22才ってもっと大人かと思ってたけど
これじゃどう見たって俺と兄弟にしか見えない
睫毛は長いし、唇は紅いし…女の子みたいだ
その睫毛が揺れ
ゆっくりと瞼が開いていく
「んっ…」
ぽやんとした視線が俺を捉えると
フワッと花が咲くように微笑んだ
「おはよ…智くん…」
「おはよ…ございます…」
俺が挨拶すると少し恥ずかしそうに表情を崩した
「昨夜はありがとね
僕が智くん励まさなきゃいけないのに
反対に慰めて貰っちゃって」
「あ…いいえ…」
だって元々そのつもりだったし
「とも子さんが言うように
本当いい子だね、智くん」
「そんなことないです…」
「とも子さんね、いつも君のこと
自慢の息子だって言ってたよ?
優しくて、一度も怒ったことがない菩薩みたいな子だって」
「菩薩って…変なこと言うなよ、かあちゃん…」
「変なことじゃないよ
僕、それ聞いて安心してたもん
これから一緒に暮らしていけるなって」
「でもまだ結婚の話はしてなかったんだろ?」
「あっ!ゆくゆくねっ…ゆくゆく」
頬を紅く染める櫻井さん
かあちゃんとの結婚も考えてくれてたんだな
そうなるとやっぱり俺にとってはとうちゃんになる人だったのか。
まだ目を覚ましていない櫻井さん
すぅすぅと気持ちよさそうな寝息が聞こえる
改めて見ると ほんと可愛い顔してるよな
22才ってもっと大人かと思ってたけど
これじゃどう見たって俺と兄弟にしか見えない
睫毛は長いし、唇は紅いし…女の子みたいだ
その睫毛が揺れ
ゆっくりと瞼が開いていく
「んっ…」
ぽやんとした視線が俺を捉えると
フワッと花が咲くように微笑んだ
「おはよ…智くん…」
「おはよ…ございます…」
俺が挨拶すると少し恥ずかしそうに表情を崩した
「昨夜はありがとね
僕が智くん励まさなきゃいけないのに
反対に慰めて貰っちゃって」
「あ…いいえ…」
だって元々そのつもりだったし
「とも子さんが言うように
本当いい子だね、智くん」
「そんなことないです…」
「とも子さんね、いつも君のこと
自慢の息子だって言ってたよ?
優しくて、一度も怒ったことがない菩薩みたいな子だって」
「菩薩って…変なこと言うなよ、かあちゃん…」
「変なことじゃないよ
僕、それ聞いて安心してたもん
これから一緒に暮らしていけるなって」
「でもまだ結婚の話はしてなかったんだろ?」
「あっ!ゆくゆくねっ…ゆくゆく」
頬を紅く染める櫻井さん
かあちゃんとの結婚も考えてくれてたんだな
そうなるとやっぱり俺にとってはとうちゃんになる人だったのか。