take a breather
第8章 rolling days
「俺が強くて優しいってこと?」
「そうだよ?出会った頃から智くんは強くて優しい人だった…
智くんにもそう言ったでしょ?
だから昨日教室で答えた時に智くんにバレちゃうかなぁ、ってドキドキしてた」
「そんなの全く思わなかったよ
翔さんは今でもかあちゃんの事が好きなんだとは思ったけど」
「そっか…そうだよね…とも子さんも強くて優しい人だったから
でもね、ふたりの『強くて優しい』は似てるけど違うんだよ?」
「違うの?3年前に言ったよね?
『お母さんと同じで強くて優しい子』だって」
だから翔さんが俺を好きだと言ってくれるのも
もしかすると翔さんは俺の中にかあちゃんを見てるのかな、って思った
それならそれでいいと思ったし
かあちゃんの代わりに翔さんの事を支える事ができるなら、寧ろ俺の役目なのかなって…
翔さんはゆっくりと首を横に振った
「違うよ…とも子さんはいつも笑顔で周りの人を元気にしてくれる太陽みたいな人
智くんはいつもそっと寄り添ってくれて心を癒してくれる月みたいな人…
僕よりも哀しい筈なのに
ずっと僕のこと優しさで包みこんでてくれてた
だから早く立ち直れたし
気が付いた時には智くんのこと好きになってたんだ」
翔さんが優しく微笑みながら話してくれた
そんな翔さんの方こそ月の女神みたいで綺麗だよ
「翔さん、俺ね…翔さんがいたから強くいられたんだよ?」
「え?僕がいたから?」
「そう…翔さんに初めて会った時『この人を支えてあげたい』って思った
真っ赤な目をしてるのに
俺の前では涙を見せなかった翔さんを
独りで泣かせたくなかったんだ」
「だからあの日 泊まれって言ったの?」
「そうだよ?案の定、コソコソ泣いてたし
泊めて正解だったよ」
「そっか…ありがとね
あの時、智くんが抱きしめてくれたでしょ?
それでね、この子なら引き取ってもいいかな、って考えたんだ
こんな優しい子に寂しい思いさせたくないって」
「ありがと…
翔さんのおかげで寂しいどころか楽しく暮らしてこれたよ」
お互いがお互いを支えようと必死だったから…
お互いの幸せだけを願っていたから…
俺たちはお互いに惹かれたんだろうね。
「そうだよ?出会った頃から智くんは強くて優しい人だった…
智くんにもそう言ったでしょ?
だから昨日教室で答えた時に智くんにバレちゃうかなぁ、ってドキドキしてた」
「そんなの全く思わなかったよ
翔さんは今でもかあちゃんの事が好きなんだとは思ったけど」
「そっか…そうだよね…とも子さんも強くて優しい人だったから
でもね、ふたりの『強くて優しい』は似てるけど違うんだよ?」
「違うの?3年前に言ったよね?
『お母さんと同じで強くて優しい子』だって」
だから翔さんが俺を好きだと言ってくれるのも
もしかすると翔さんは俺の中にかあちゃんを見てるのかな、って思った
それならそれでいいと思ったし
かあちゃんの代わりに翔さんの事を支える事ができるなら、寧ろ俺の役目なのかなって…
翔さんはゆっくりと首を横に振った
「違うよ…とも子さんはいつも笑顔で周りの人を元気にしてくれる太陽みたいな人
智くんはいつもそっと寄り添ってくれて心を癒してくれる月みたいな人…
僕よりも哀しい筈なのに
ずっと僕のこと優しさで包みこんでてくれてた
だから早く立ち直れたし
気が付いた時には智くんのこと好きになってたんだ」
翔さんが優しく微笑みながら話してくれた
そんな翔さんの方こそ月の女神みたいで綺麗だよ
「翔さん、俺ね…翔さんがいたから強くいられたんだよ?」
「え?僕がいたから?」
「そう…翔さんに初めて会った時『この人を支えてあげたい』って思った
真っ赤な目をしてるのに
俺の前では涙を見せなかった翔さんを
独りで泣かせたくなかったんだ」
「だからあの日 泊まれって言ったの?」
「そうだよ?案の定、コソコソ泣いてたし
泊めて正解だったよ」
「そっか…ありがとね
あの時、智くんが抱きしめてくれたでしょ?
それでね、この子なら引き取ってもいいかな、って考えたんだ
こんな優しい子に寂しい思いさせたくないって」
「ありがと…
翔さんのおかげで寂しいどころか楽しく暮らしてこれたよ」
お互いがお互いを支えようと必死だったから…
お互いの幸せだけを願っていたから…
俺たちはお互いに惹かれたんだろうね。