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take a breather

第8章 rolling days

チュッ…

一瞬だけ触れて離れる
おやすみのキスならこんなもんだろ

そう思っていたのに
翔さんは未だ目を開かず唇を『ん〜』と突き出している

これは『足りない』ということでいいんだよな?

もう一度、今度は少し長めに触れてみた

これで満足してもらえたかな…

離れようとすると翔さんの腕が俺の首に回り後頭部を押さえ込まれた

翔さんの唇が俺の唇を啄ばむ様にキスをする

「んっ…しょ、さ…」

唇を開くと翔さんの舌がスルリと入り込んできた

舌を絡め取られたかと思ったらそのまま吸い上げられる

翔さんからされる激しすぎるキス

「んんっ…ふはっ…」

キスから解放され目を開くと口元を手の甲で拭う翔さん

その行動と眼差しの妖艶さにドキッとする

「しょ、さん…」

無言でニコッと笑う微笑みもいつもの可愛らしいものじゃなく大人を感じさせる色気のあるもの

それって誘ってるよね?

俺が上半身を起こすと
その動きを翔さんの視線が追ってくる

上から見下ろす俺をじっと見つめてる…

その頬に手を添えるとその微笑みに艶が増した

甘い密に引き寄せられる蝶のように近付いていくと 薄く開かれる唇…

俺は迷うことなくそこに舌をねじ込んだ

「んっ…」

翔さんの鼻から抜ける息が甘さを含む

さっき翔さんにされたキスをそのまま翔さんに返した

俺、キスの仕方まで翔さんに教わってるよ

そんな事を考える余裕があったのは一瞬だけ…

翔さんとのキスは気持ちよくて
キス初心者の俺には止めどころがわからない…

「んっ…ふ…」

翔さんの腕はしっかりと俺の首に巻きついてて
クチュクチュと音を鳴らしながら絡み合う舌

時々漏れる翔さんの甘い声に興奮はマックス状態

翔さんの体に手を伸ばしパジャマの上から撫でてみた

「んっ!」

ピクッと跳ねる体…

胸の辺りを指で探ると少しだけ膨らみを感じた
その小さな膨らみを指で摘む

「んぁっ…」

欲望のまま 翔さんのパジャマのボタンに手を掛けた。

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