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take a breather

第8章 rolling days

「さとしくっ…まっ、て…」

翔さんに肩を押し上げられ動きを止められた

「しょ、おさ…?」

「はぁ…はぁ…」

翔さんが乱れた呼吸を整える

「このままじゃ先に進めないから…
テレビの横に置いてある紙袋、取ってくれる?」

テレビの横?
そこに目をやると見慣れない紙袋が置いてあった

立ち上がりそれを手にして戻る

「はい」

「ありがと」

翔さんに渡すとその袋に手を突っ込んだ
袋から出てきた手に持たれてるのは透明のプラスチック容器に入った液体?

「なに、それ?」

「これ?ローションだよ?
見たことない?」

「ない」

ローションという存在は知ってる
でも実物を見たのは初めてだ

「そっか…そうだよね
まだ見る機会なかったよね」

何故か嬉しそう

「ふふっ、僕 智くんの初めての人になれるんだ…」

そういうことか…
そんなこと喜んじゃうなんてやっぱ可愛いよな

翔さんが手にした容器を布団の上に置くと
おもむろに俺のシャツの裾に手を伸ばした

「智くんも服脱いで」

「あ、うん…」

手を上に上げると、すぽっとシャツを脱がされた

「下も…」

今度はズボンに手を掛けられる

「じ、自分でやるよ…」

気恥ずかしくて翔さんに背を向けズボンを脱いだ

だって俺のモノ…完全に勃ち上がってる

だからといって翔さんの方を向いてしまえば
隠せるものでもないんだけど…

ゆっくりと翔さんの方に向直れば
翔さんも既に全裸になっていた

思わずゴクッと喉が鳴る…

「智くん…元気だね」

翔さんの視線が俺のモノを捉えた

「だって翔さん、エロいんだもん
あんな色っぽい姿見たら勃って当然じゃん」

「色っぽい?僕が?」

「うん、すっげぇ色っぽい…
いつもの翔さんとは別人みたい」

「こんな僕は嫌?」

不安そうに聞いてくる
こういうところはいつもの翔さん

「嫌なわけないじゃん
嫌ならこんなに元気にならないでしょ?」

翔さんがホッとした表情を見せた

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