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take a breather

第9章 Calling

結局この日もブルーに振り回され
昨夜と同じように過ごすことに…

ふたりだけの大人の時間を持つことが出来なかった

なんで昼間は寝てるのに夜になると寝ないんだ?
しかも構えとばかりにふたりの間に入り込んで来て…

わざと邪魔してるのか?

こんなことなら昼間、ブルースリーのDVDなんて観てないで
ブルーが寝ている間に大人の時間を過ごしておけばよかった…


が、しかし…
その翌日、ブルーがわざと邪魔をしていたのでは無く
自分の知識のなさを知ることになる

昼休みにブルーのミルクをやりにニノの店に行った時のこと

「ブルー だいぶ元気になりましたね」

奥の部屋で翔とふたり ブルーにミルクを飲ませていると相葉が様子を見に来た

「ん、ミルクをいっぱい飲めるようになって
授乳回数も減ってるよ」

「それは良かった…
手のかからない良い仔だね」

相葉がミルクを飲んでるブルーの頭をそっと撫でた

「それがそうでもなくてさぁ…
昼間はよく寝てくれるんだけど
なぜか夜になると寝ないんだよ…
特に翔にベッタリでさ
ちょっと寝不足気味…」

そう言うと相葉が目を見開いた

「当たり前じゃないですか
猫は夜行性なんですから」

「へ?夜行性?」

「そうです。猫は夜に活動するんです
それに黒猫は甘えん坊な性格なんで相手して欲しくて寄ってきますよ?
まさかブルーに付き合って
ずっと起きて遊んであげてた訳じゃないですよね?」

そっか…子育てしてるつもりになってて
ブルーが猫だってこと忘れてた…

人間の赤ちゃんじゃないんだから
ブルーが寝なくても一緒になって起きてる必要ないんだ…

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